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"生きたかった" 命の声を聴く(3)

2006年05月11日13時49分 / 提供:ライブドア・ニュース

都内でインタビューに答える早稲田大学大学院1年の笹部真矩子さん。(撮影:東雲吾衣)

「生命のメッセージ展 in 国会 パート2」・学生代表が語る"生きる意味"

【ライブドア・ニュース 2006年05月11日】− 交通事故やいじめなどで命を奪われた人たちの等身大のオブジェを展示し、命の大切さを訴える「生命(いのち)のメッセージ展 in 国会 パート2」が16日から18日まで、東京都千代田区の憲政記念館と衆議院第2議員会館で開催される。

 同展代表を務めるのは、早稲田大学大学院1年の笹部真矩子さん(23)。2004年と05年に早大で開催されたメッセージ展に参加し、副代表などを務めた。笹部さんが同展に参加するきっかけは、大学のホームページ上でみた「生命のメッセージ展」スタッフ募集のお知らせ。「生きる意味がわからない人も是非」という文言に目が引かれた。“生きる”ってなんだろう―それが知りたいと思った。

 現在メッセージ展代表として、総勢50人のスタッフを取り仕切る笹部さんだが、「自分に自信がない」と意外な一面を語った。「いい大学、いい会社に入って誰かに認めてほしい」、そうやって自分の“存在意義”を模索していた時期もあったという。

 しかし、「必ずしも自分が満足する評価が得られるわけではない。他人の評価に依存することはすごく危ういもの」と笹部さんは話す。メッセージ展には、自分と同世代やもっと若い被害者のオブジェが並んでいる。ある日突然奪われた若い命、もっとやりたいことも話したいこともあっただろうと、被害者のくやしさを共感する中で、「人間は生きているだけで十分に意味がある」と感じるようになり、他人からの評価に依存することの無意味さに気づいた。

 「将来は、加害者の矯正教育に携わりたい」と話す笹部さん。メッセージ展で遺族と関わっていく中で、“加害者の側”に立つことに悩んだ時期もあったという。しかし、「加害者の真の更正と被害者の癒しは、一見対極的なものだけど実は両輪」という遺族の言葉に、「矯正教育は、直接的な被害者支援ではないけれど、間接的にこれ以上被害者を出さない社会を作っていくという意味での被害者支援」と思いは強まった。

 今回のメッセージ展は、遺族ではなく学生が代表を務める。その意味について笹部さんは「交通犯罪やいじめなどは、当事者間だけの問題ではなく、社会問題としてすべての人が考えるべき問題」と話す。「生きる意味がわからない人、命について考えたい人。そういう人たちが自分や誰かの命について振り返るきっかけになればいい」。「生命のメッセージ展 in 国会 パート2」は16日には一般公開される。(つづく

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