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"生きたかった" 命の声を聴く(2)

2006年05月10日17時25分 / 提供:ライブドア・ニュース

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都内でインタビューに答える井上保孝さんと郁美さん。(撮影:東雲吾衣) 写真一覧(2件)

「生命のメッセージ展 in 国会 パート2」・やむことのない"いのち"への思い

【ライブドア・ニュース 2006年05月10日】− 「私達にとって何よりも辛いのは、相変わらず飲酒運転によって罪の無い人たちが犠牲となっていることです」―。井上奏子ちゃんと周子ちゃんは1999年11月28日、東名高速道路で、乗っていた車が酒酔い運転の大型トラックに追突され亡くなった。3歳7カ月と1歳11カ月の幼い命だった。両親の井上保孝さん(56)と郁美さん(37)は事故への憤りを、交通事故や犯罪、いじめなどで“理不尽に命を奪われた人々”への思いを家族が綴った『いのち・未来へ』(「生命のメッセージ展」実行委員会編)でこのように語っている。

 年間約7000人(2005年度警察庁調べ)が交通事故で死亡、自殺者は3万人を超える今の日本。保孝さんが運営委員長を務める「生命(いのち)のメッセージ展実行委員会」は、「生命のメッセージ展 in 国会 パート2」を16日から18日まで、東京都千代田区の衆議院議員会館で開催する。

 「生命のメッセージ展」は、2001年3月に開催された1回目を皮切りに、これまで23都道府県で開かれ、今回で35回目。井上さん夫婦は、同イベントに第1回目から参加している。刑法改正の署名活動に参加していたが、「法律改正はハードな部分。“命を大事にする”というソフトの部分も変わっていかなければ」と、メッセージ展の立ち上げに加わった。

 メッセージ展で展示される等身大のオブジェは「メッセンジャー」と呼ばれ、訪れた人々が「被害者本人の語り」に耳を傾け、メッセージを心で感じてほしいという思いが込められている。「“陳情”は個人でも団体でもできる」と郁美さん。しかし、その過程で被害者本人の「像」が見失われ、「被害者たち」という集合体や数字として扱われてしまう。井上さん夫婦は、「それでは一つひとつの命の重みが感じられない」と訴える。

 「メッセージ展の最終的な目標は」という記者の質問に、郁美さんは笑いながら「これ以上メッセンジャーが増えないことですかね」と答えた。天国にいるメッセンジャーたちの「いのちのメッセージ」を感じ、「生きること」の大切さを一人ひとりが重く受け止めてほしい―。井上さん夫婦の思いはやむことがない。(つづく

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