【ファンキー通信】仲間がいるから帰れない? 「お先に」と言えない事情

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 帰りたいのに、帰れない〜♪ その昔、そんなビジネスマンの姿を歌ったCMソングがありましたよね。仕事が残っている場合は仕方ないとして、自分の仕事は片付いているのに、何だか帰りづらいという状況、コレってよくよく考えてみると、どうしてなんでしょうか・・・?

調べてみたところ、様々なWebサイトで「ピア・プレッシャー」という言葉を見つけました。新語アナリストで有名な亀井肇さんの解説によると、どうやらこの言葉は「仲間からの圧力」を意味するのだそう。

 同氏の定義によると、現代の日本のビジネスマンの大半は「仲間が残業をしているのに自分だけ先に帰ることはできない」「自分の仕事をきちんとやらないと仲間に迷惑をかけてしまう」といった考え方を自然に持っており、それが発展していくと、お互いを監視し合う「水平管理」を生み出してしまう可能性がある、とのこと。

 確かに、社員同士が助け合って仕事をし、皆で達成感を分かち合うというのは聞こえはいいですが、結果的にはそれが過干渉となり、過労の原因になったり、ストレスの温床になったりするというワケ。

 コレって自分の仕事は終わっているのに、ただ単に周りが気になるだけで職場に残ってしまうってコトですよね? 一体どうしたらこの悪循環から抜け出せるんでしょうか・・・? 『「お先に失礼!」する技術』の著者である柴田英寿さんにお話を伺ってみました。

 「周りの人にどう思われるかを気にせず、自分を偽らないことです。自分を偽ってまで良く見せようと思っても、何もいいことはありませんよ。給料なんか少しくらい下がっても、自分らしくいる方がいいと思います。ただ、自分らしく生きるということは、決してワガママに生きることではないですし、人に迷惑をかけてもいいということではありません」(柴田英寿さん)

 なるほど〜。ちなみに悪循環を断ち切るために、具体的にできることってありますか?

 「昼間、お茶も飲まず、トイレにも行かず、一心不乱に仕事をして、定時に『お先に失礼します!』と言って帰ってしまいましょう(笑)。夜ゆっくりする時間ができて、明日も頑張れるようになりますよ」(同)

 ん〜、爽やか! 職場でコレを読んでいるアナタ、今日は早速「お先に失礼!」してみませんか?(清川睦子/verb)

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