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年収平均6000万円!ゴールドマン・サックスの秘密

2006年05月06日06時10分 / 提供:PJ

pj
 ゴールドマン・サックスは凄い会社だ。純然たる投資銀行分野であろうが、在来の株式引き受け、M&Aといった種目であろうが、あるいは顧客や自己勘定の取引といった新たな分野であろうが、競争相手に完全に水を空けた。他の産業における競争相手と比べても、ゴールドマン・サックスは目を見張るようなリターンを上げている、と4月29日付英誌「エコノミスト」は伝えた。最新の記録破りの数字は、四半期の純資産に対するリターンが40%に上ったというものだ。昨年の社員の一人当たりの年収は平均52万ドル(約6000万円)であるが、この中には数多の秘書やアシスタントを含んでいる。

 かつて取り扱いが難しいと思われていたビジネス・リスクは、いまや決まりきった方法でスライスされ、一般的に発行者と投資家を満足させる組み合わせにまとめられてしまう。こうした変革の鍵は、リスク取引をひとつのパーティーから別のパーティーに振り替えるスワップ、デリバティブ、その他不透明な仕組みの発展にある。1987年のささやかな始まりから、いまや、金利と通貨のデリバティブは額面で200兆ドル(アメリカのGDPの16倍)を超える。

 ゴールドマン・サックスに先導されて、投資銀行は激しい勢いで新しいものを取り入れ、彼らのビジネスを変革してきた。彼らは、マージンの少ない透明な市場からもっと利益のある金融資産のデリバティブや私有財産への投資に移行するにしたがって、多くのリスクを引き受けた。ゴールドマン・サックスのデリバティブの額面価格は1兆ドル以上で、投資銀行のイノベーションは膨大な報酬をもたらした。過去10年間に1250億ドル以上の利益をもたらしたが、これはその前10年間の利益の3倍を超えるものだ。

 同業の競争相手と同じように、ゴールドマン・サックスは部外者には極めて分かりにくい組織だ。1999年まで、同社はプライベート・パートナーシップであった。その後、多くの情報が明らかにされるようになったが、いまもってはっきりしないままの部分が多くある。銀行はその多くを従来の投資銀行に依存しているというが、ゴールドマン・サックスの明細は、その利益がますます取引からきていることを示している。投資銀行の多くはスワップ、オプションや直接投資に携わる少数のセールス要員から利益を上げているようだ。

 ゴールドマン・サックスは、新しい金融技術があらゆる種類のリスク・マネージメントを変える可能性を秘めていることを現実化した最初の企業ではない。バンカーズ・トラスト、いまのドイツ銀行の一部門がまず始めたが、ゴールドマン・サックスはゲームに参加するや瞬く間にその知識を蓄えてしまった。これを専売の知識に仕上げ、競争相手が手を出せないようにした。ゴールドマン・サックスは競争相手より大きなリスクを取れるのはこのシステムの結果だと思われる。

 しかし、ゴールドマン・サックスは競争相手にいつも先んずるイノベーションを維持し続けられるのだろうかという疑問がある。その筋の話によれば、そのシステムは想像以上にしっかりしているようだが、システムにリスクはつきものだ。かつて、ヘッジ・ファンドのLTCMが破綻したときのようなことが起こらないとはいえないからだ。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 

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