“世界獲り”へ残るはオヤジのゴーサインだけだ。亀田3兄弟の長男、WBA世界フライ級4位の亀田興毅(19=協栄)が5日、東京・有明コロシアムでWBC同級32位のカルロス・ファハルド(25=ニカラグア)と「世界前哨戦・最終章(10回戦)」を行い、2R1分28秒でTKO勝ちを収め、通算戦績を11戦11勝(10KO)とした。

 まさに「亀田の日」となった一日を、闘拳の豪快なKO劇で締めくくった。年内の世界王座挑戦を目指す興毅の前にファハルドは敵ではなかった。

 1Rから闘拳がファハルドを圧倒した。的確な右ジャブで距離を計ると、強烈な左ストレートでファハルドの出足を止める。ガードを上げ、相手じっくりと観察するようにプレッシャーをかけ続けながら、右ボディから左右フックへと上下へ効果的なコンビネーションを見せた。1R残り1分には、強固なディフェンスでファハルドのパンチをがっちりガードしながらプレッシャーをかけ続け、ロープ際へ追い込むと左右の連打。ダウン寸前にまで追い詰めた。

 2Rに入ると完全にファハルドを追い詰める。興毅の上下のコンビネーションが的確にヒット、相手の自由を奪っていく。2R50秒、興毅はボディへ左右のフックを突き刺し、相手の意識を下へ集中させると、左ショートフックで1度目のダウンを奪う。立ち上がったファハルドをそのままロープへ追い詰め、回転を上げた左右のストレートの嵐を見舞った。興毅の左ストレートがファハルドの顔面へクリーンヒットすると、レフェリーがたまらず割って入り、試合を止めた。「世界前哨戦・最終章」は2R1分28秒、TKOで完全勝利を収めた。

 会心の勝利に、試合後のマイクパフォーマンスでも饒舌だった。「どんなもんじゃい〜! あー、気持ちよかったな。相手危ないよ、早く止めとかんとダメージ残るよ」とレフェリーに注文をつけると、「相手も我慢強いな。我慢強い選手だった。なかなかナイスなKOやった」と自身の試合内容を自画自賛。

 期待が集まる世界王座挑戦へは「あとはオヤジのゴーサインが出たらいつでもいくよ」と準備万端をアピール。お決まりの“締めの言葉”は「この前は『しゃー、こらー』やってんけど、長いから、今日は『しゃー』だけでいこ。今度は行くでって言った後に『しゃー』って言うてや」と変更。最後はファンとともに「しゃー」の大合唱で締めくくった。

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