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想像力を使おう、電車の小さな事故が続く

【PJ 2006年04月29日】− 最近、電車の小さな事故が続く。大事故になっていないが、見えないところで、大きな事故につながっている可能性がある。JR高田馬場駅近くの道路拡幅工事で、注入したコンクリートが線路を5センチ程度持ち上げた。運転中の異常振動で、それに気づいた運転手が電車を止めて、人身事故にはならなかった。その後、JRの青梅線や浜松町近くで、同じような工事後に、線路が1.5センチ程度持ち上がっていて、やはり、運転手が振動で気づいたということがあった。1.5センチで気がつくなら、5センチなら相当な振動があったのだろうと推測した。

 これらの工事に使われている工法は、電車の運行に支障を出さずに、高架下の道路を拡幅できる、良い方法らしい。しかし、コンクリートの注入の仕方とか、工事後の路面の検査などがしっかりしていればの話だ。専門家のやることなので、そこに抜かりがないとすれば、なぜ起こったのかということだ。 

 27日には、東急東横線中目黒駅で、急行電車のホームと反対側のドアが開き、車掌が気づいてすぐに閉めたので、けが人はなかったという事故があった。29才の車掌が、ホーム側のドアが開かなかったので、安全装置を解除したら、反対側のドアが開いてしまったということだ。これは、渋谷駅でドアを、閉めたときに、開閉スイッチを「閉じる」の位置まで戻さなかったミスに気づかないまま、中目黒駅で、安全装置を解除したのが原因ということだ。

 この通りなら、走行中に、安全装置を切らない限り、ドアは開かないので、事故は起きないかも知れない。しかし、渋谷駅で、ドアのスイッチが「閉」の位置になくても出発できるようになっていたのをなんとかしないと、また、起きるだろう。人間が動かす限り、マニュアルで、「閉」に戻すとあっても、何回かやっているうちには、閉め忘れも当然起きる。人の注意力は大事だが、それだけに頼り過ぎるのは危ない。人は、思った通りに動かないと、なぜ安全装置が働いたかを考える暇もなく、ふと、解除してしまうことがある。

 小さな事故は、いろいろなところで、たくさん起きている。一つの会社の中だけで、「厳重に注意する」というような事故対策だけではなく、公的な機関や、専門の安全追求の組織が、小さな事故の原因の根本原因をなくすようにしてもらいたいものだ。そのためには、事故が起こったらどんなことになっていたのか、人にしかない能力の、想像力を働かせるべきだ。つまり、脱線転覆して、何百人の人が血まみれになっている姿や、人が線路に落ちて、死んだ姿を。マスコミも、事故が起こった時に、報道するというだけでなく、小さな事故の原因を建設的に追求報道してもらいたい。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 安居院 文男【 東京都 】
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