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遺児学生たちによる、汗と心の街頭募金

2006年04月27日14時54分 / 提供:PJ

pj
遺児学生たちによる、汗と心の街頭募金
東京・新宿駅西口で、病気遺児、災害遺児、自死遺児の奨学金ために募金を訴える、おなじ境遇の遺児やボランティアたち。22日。(撮影:穂高健一)
4月22日からあしなが育英会
の春の学生募金が、全国約250カ所で一斉にはじまった。同会では保護者などが病気、災害、自死(自殺)などで死亡、それが原因で後遺症のために働けなくなった家庭の子どもたちに奨学金の貸与をおこなっている。活動は進学援助とともに、教育指導と、心のケアとをおこなう。昭和59(1984)年に、おなじ境遇の遺児による『恩返し運動』の募金から、この活動ははじまった。その後18年間で、2万0127人、累計188億6818万円が学生たちに貸与されている。(配布資料による)

 東京・新宿駅西口の高層ビル街方面のコンコースでも、奨学金を貸与されている遺児および、ボランティアの中学生から大学院生までが通行中のひとに募金を呼びかけた。世話役の同会国際課の沼さん(女性)によれば、先週は22、23日に実施。今週は29日(土)、30日(日)の合計4日間、おなじ場所でおこなうという。募金は全額、遺児に貸与されると教えてくれた。

 山本さん(大学4年工学部・男性)は、自分も親を亡くし、奨学金の貸与を受けている一人です、と前置きしてから、「社会の反応がずいぶんよくなりました」という。街の反応を聞くと、「募金してくださるひとのなかには、『がんばれよ、私も親をなくした』と励ましの声をかけてくれる方もいます。遺児がみずから募金活動をすることによって、寄付してくれる人に素直に感謝の気持ちがもてます」という。

 山本さんは春と秋の募金活動のほかに、高校生が夏休みに集まる3泊4日の『奨学生のつどい』にも参加している。後輩には「どう生きていこうか」などのテーマで、自分の体験談を語り、心のケアをおこなっているようだ。

 奨学金を希望する遺児家庭の声を知ることができた。『2006年の高校奨学生予約嘆願書』の資料から一部を紹介してみたい。(原文どおり)

 『生活保護を受けて生活していますが、子供が高校に進学すると保護は打ち切られます。姉の高校授業料は節約してなんとかしていますが、今度高校生が2人になると、とても高校生活を送らせてやれません」。(母親・関東甲信越)。
『2年前に主人の経営していたお店が倒産し、主人は東京へ単身で勤めに出ておりましたが、昨年勤務先で倒れて亡くなってしまいました。現在住んでいる家もすでに人手に渡っており、家を出ていかねばならない状態です。店の資金繰りで生命保険もすべて解約しており、香典とパートと遺族年金で食いつないでいます』。(母親・関東甲信越)。
 
 こうした環境下の遺児たちにも、高校進学の機会をあたえてあげられる運動は世の中で貴重な存在だ。学生募金への理解度が深まってきているのだろう、『奨学金貸与数と貸与額』は年々増加しているようだ。

■関連情報
 問い合わせ先
  あしなが育英会 東京都千代田区平河町1−6−8
  03−3221−0888

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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