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「コマーシャル2.0」の文化が育たない要因は?(3)

「コマーシャル2.0」の文化が育たない要因は?(3)
テロリストがフォルクスワーゲン「ポロ」に乗って自爆する投稿広告
【PJ 2006年04月26日】− (2)からのつづき。 また、インターネットの世界では、プロにもアマにも同様にチャンスが与えられている。いや、プロかアマかという所属の属性は全く関係がなく、クリエティヴィテイのみが問われる時代になりつつある。もっと気軽なキャンペーンを日本では、常盤薬品がおこなっている「眠眠打破CMオンエアーバトル」 だ。賞金総額はたったの2万円なのにユニークな作品がアップされている。携帯からそのままテーマにそった映像を送るだけ、リズムとサウンドロゴがつき、作品として仕上がる。これはボクも応募してみたが、なかなか面白い。自分の作品がランキングに残っているかどうかが気になって何度も見にいった。ただ、自分の作品をみてもらえるように知人にメールするなどの機能がないのが、とても残念であり、バイラル(口コミ)パワーが活用できていないと感じた。

 また、CGM型コマーシャルの問題点としては、フォルクスワーゲンのポロ の作品があった。フォルクスワーゲンのクルマにテロリストが乗り、自爆テロをおこない、最後に「Polo,Small but tough(ポロは小さい。しかしタフである)」とのメッセージが残る。ちょっと考えさせられるテーマだったが、消費者が作ってきた作品としても、企業サイトでは掲載したくないテーマだ。さらに、GMも独自に「Chevy Tahoe SUV」の自作広告キャンペーンを制作したが、ネガティブな広告が投稿された。テキスト処理で、クルマによる「環境汚染」を訴求した映像だ。非常によくできているが、メーカーとしては、困惑である。

 反対に、非常にユニークだったのが、「STAR WARS KIDS 2.0」という作品だ。エピソードIでは少年がただ単になりきって遊んでいるだけ…。エピソードII。そして、誰かが作品に手をいれはじめた。もうこうなるとネット上で話題になりエピソードIII。これ以上やると、もうジョージ・ルーカス が怒るかも…。まさにインターネットの「集合知(集合した知恵)」がなせる技である。

 むしろ、スターウォーズの映画シリーズが完結した今、改編や「マッシュアップ(組み合わせ)」用の映像をASP(月額課金サービスのプロバイダー)として活用できるサービスや、映像シーンのAPI(活用できるプログラム)化。タトウィーン星や惑星ナブーなどの地図データを「Google Earth」に提供するなどのビジネスがあってもいいだろう。

 これからの「コマーシャル」は、消費者にモノを買わせるだけでなく、消費者に新しい経験を与え、購入したくなるための理由づけをさせ、知人に積極的に伝えたくさせ、いいイージを持続させなくてはならない。視聴率を過信しているだけでは「コマーシャル2.0」の文化はやってこないだろう。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 神田敏晶【 東京都 】
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