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大型連休!海外は楽しさたっぷり、危険もたっぷり(下)

2006年04月25日08時28分 / 提供:PJ

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大型連休!海外は楽しさたっぷり、危険もたっぷり(下)
近藤節夫さんはベトナム戦争、第三次中東戦争、アデン内戦などの戦場をみてきた、異色の海外旅行家。海外旅行者へアドバイスを語ってくれた。東京・浜松町で。(撮影:穂高健一)
(上)からのつづき。団体の海外旅行で、個々のひとが注意することはなんですか。PJは近藤節夫さんに聞いてみた。「交通事故に注意。これが解っているようで、わかっていない。一番、大切なことですね」とごく単純な回答が返ってきた。

 海外では『車は右、人は左』と頭でわかっていても、仲間との話しに夢中になり、日本の癖で右手のみを見て、道路を渡ろうとする。左手からやってきた車にはねられてしまう。この手の交通事故が意外と多い。あなどれない、と近藤さんは強調する。

 日本人は英会話が不得意。中高年になれば、なおさらしゃべれない、聞き取れないひとが多い。それでも楽しい海外旅行がしたい。「ことばは二の次、おもいやりとスマイル。これだけで充分ですよ。ブスッとしていてはダメ。笑顔のいい人は心が通う」。近藤流でなく、一般旅行者へのアドバイスを求めた。

 「それならば、音声付翻訳機をお持ちなさい。こっちが伝えたいことばを液晶に表示して見せれば、相手は面白がり、愉快な旅になる」。これならば、なんとかできそうだ。10カ国語音声付翻訳機はかなり安価で出回っているようだから。

 近藤さんはロシア語をしゃべれない。シベリア鉄道の一人旅の体験から、現地人とのコミュニケーションのとり方について、実例を語ってもらった。客室には子連れのロシア人家族がいた。さりげなく子どもに笑顔を向ける。日本から持参したコケシを差し上げる。子どもが喜べば、親が喜ぶ。ここからは翻訳機の活躍の出番になる。

 親のほうが興味津々。靴とか、カバンとか、諸々の物を指す。それを翻訳機の画面にロシア語で表示する。親密度はいっきに倍加したと語る。「相手は翻訳機を欲しがったけれど、それはあげられなかった」。英語圏以外では五カ国語、六カ国語の辞書も役立つ。相手に伝えたいことがあれば、ページを開いて項目の文例を指す。それだけで充分だという。

 「一人旅ならば、長距離バスに乗りなさい。楽しい思い出がいっぱい。スマイルひとつで、旅の友ができる」。コミュニケーションの材料としては扇子、民芸品、小さな鯉のぼりなど、軽い物を持参しておくと心強いと、近藤さんはつけ加えた。

 海外では、同行者が少ないほうが得るものは大きい。不便、不安なこともあるが、それに勝る楽しく、効果的なことがある。団体ツアーの自由時間になれば、一人抜けて、地下鉄に乗ってみなさいと勧める。世界中どこに行っても、地下鉄はわかりやすく都心部を走っている。ガイドマップを手にして目的地に辿り着くだけでも楽しいもの。しかし、夜の電車、街は不穏な空気がただようから、勧められないという。

 一人行動ならば、自分の趣味や娯楽を他人に遠慮なく、選んで楽しむことができる。ニューヨークでは大リーグの野球観戦、ミュージカル、パリでは博物館や美術館、地下鉄1人旅、イタリアではオペラ。これらは現地に行けば、当日券が割安で入手できる。ホテルのコンシェルジュ(案内係)で、チケットを手配してもらうのが一番。序でに言えば、コンシェルジュと友だちになっておくと、いざというとき力になってくれるという。

 トイレ問題は軽視できない。開発途上国では未だに汚くて、薄暗いトイレが多い。米国でもスーパーマーケットなどでは、屋内のはるか片隅にあり、人目につかず治安に問題がある。ブースに入れば密室で、危険な場所だ。金銭や物品の強奪に遭っても不思議ではない。

 「日本人は、朝から水やお茶を飲みすぎる。日中は何かにつけてトイレ探し。欧米の旅行者はあまりトイレ探しをしない。朝から水を飲まない努力をしている。これも身の安全を考えた危機管理のひとつ」。どうしても水分の補給が必要なら、オレンジを買って食べなさい、と近藤さんは勧めてくれた。

 「ホテルでも高級レストランでも、生水は飲まないこと。開発途上国あたりでは、水割り用の氷も避けたほうがよい。火を通した食べ物、缶詰とかコーラとか、密封された容器に入った物だけを口にする」。伝染病予防も、大切な危機管理だと近藤さんは強調するのだ。

 危機と危険はちがう。危機とは事前に最悪の状態を予測し、それに対処する心構えを持っていること。危険とはただぼんやり、気づけばわが身が危なくなっていることだ。海外では危機意識を持ちながら、おおいに楽しもう。【了】

■関連情報
紹介文献
『現代・海外武者修行のすすめ』近藤節夫著 新風舎

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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