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「造景美術」ってなに?自然美を二度も楽しむ!

2006年04月17日11時23分 / 提供:PJ

pj
「造景美術」ってなに?自然美を二度も楽しむ!
写真や絵葉書を造景する、めずらしい礦石画(こうせきが)の展覧会。15日、東京・銀座の大黒屋ギャラリーで。(撮影:穂高健一)
大和の昔から文学や絵画で『桜』の美しさが表現されてきた。江戸時代の浮世絵といえば、背景の『富士山』が浮かぶ。日本人の心にしみ込む『風月花鳥』は古今において油絵や水彩画などで数多く描かれてきた。

 東京・中央区の『銀座 大黒屋ギャラリー』で、4月12日から16日までの5日間、第54回『現代造景展』がおこなわれた。主幹は紫山流(しざんりゅう)宗家で二代目の小松暁雨(ぎょうう)さん(75)。展覧会では66点の礦石画(こうせきが)がとくに目をひいた。自然美を写実的に画いた礦石画は、絵の表面が立体的で、光り輝く。日本でも他に類がない造景美術のようだ。

 今回の展覧会は、日本人が愛する『富士山』と『桜』と『風月花鳥』が大半だった。出品者は30−40年間つづけてきた女性が多い。ネパール風景とか、スイスの湖畔とか、長崎夜景とか、国内外の風景もある。素材としては写真集とか、絵葉書とか、カレンダーとか、美しいもの、感動したものから選ぶ。そして、新たな自然美の芸術品に造景する。つまり、別の作品に作り変えて観賞することができるのだ。「美しさの再現です」と小松さんが語っていた。

 昭和4(1929)年、紫山流の造景美術は山梨県出身の小松粲雨(さんう)さんによって生み出された。二代目の小松暁雨さんは北海道・帯広市出身。多摩美術大学を卒業後、地元高校の講師として赴任。28歳のときに小松粲雨さんの門下生となった。婿養子に入り、昭和34(1959)年には紫山流造景を受け継ぎ、今日に至っている。

 礦石画の制作手法を聞いてみた。「まずベニヤ板のうえに、接着剤を塗ります。大理石の色砂を篩(ふる)いながら、写実的に画くのです」と小松さんが語る。色砂とは、大理石を粉砕した砂と、高級顔料とを混ぜ合わせたものだ。色砂が絵具代わり。色は豊富で約50種類。「スプレーとか、筆とかを使い、色砂を重ねて盛り上げます」。人間の目には、数ミリの砂の厚みが立体的な、強い迫力となっている。そのうえ、大理石の微粒子がダウンライトの光線で輝くから、神秘な美しさで映えるのだ。

 「絵画の心得がなくても、礦石画の美しい絵が造れるようになります」。2年半ほど学べば、教授の資格が取れるし、礦石画を贈り物にできる腕前になるようだ。「友だちが撮ってきた写真を絵画にしてあげますと、ずいぶん喜ばれます」というのは40年間つづけてきた永田晴山さん(70代・女性)だった。永田さんは写実的な『フクロウ』『桜』『花』など三点を出品していた。

 礦石画のほかにも、土や苔を皿のうえに盛った固形盤景、小型の器に飾り美しい自然を再現する新造景、レリーフの浮彫画(ふちょうが)などが展示されていた。【了】

■関連情報
問い合わせ先
 造景教室:毎月第2、第4水曜日13時から15時
 『読売文化センター恵比寿』
 東京都・恵比寿駅ビル「アトレ」7階。
 03−3473−5005

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

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