5月に発売する新商品「黒烏龍茶」を発表するサントリーの古平昭信副社長(撮影:吉川忠行)

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サントリー(大阪市北区、佐治信忠社長)は4日、血中中性脂肪の上昇を抑える特定保健用食品「サントリー 黒烏龍茶OTTP」を5月16日に全国で発売すると発表した。4月下旬から「中性脂肪に告ぐ」とのキャッチコピーで、大々的に広告展開する。

 「黒烏龍茶」は、カフェイン量は従来品と同様のまま、脂肪の吸収を抑える働きを持つ“ウーロン茶重合ポリフェノール(OTTP)”を70mg含有させたウーロン茶。食事と一緒に摂取することで、食後の中性脂肪の上昇が20%抑制され、OTTPの効果により脂肪排泄効果が約2倍に増加することが実験で確認されたという。

 カテキンが体脂肪を燃やす働きを持つとされるのに対し、OTTPは蓄積すると体脂肪になる中性脂肪が体内に吸収されるのを抑制するという特徴を持つ。

 東京都港区のホテルオークラ東京で開いた記者会見で、同社食品カンパニー長の古平昭信副社長は「今後、健康飲料と海外事業を伸ばす。05年度に260億円だった健康食品・飲料の売上げを、08年度には2倍の500億円にしたい」と意気込みを語った。「黒烏龍茶」の初年度売上げ目標は、55億円(200万ケース)。

 350mlペットボトルのみを発売。希望小売価格は160円。【了】