[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2019年11月13日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「たんま」という言葉について調べていました。

筆者はすっかり石川県の方言だと思っていたのですが、県外出身者も知っており、使っている言葉だったのです。



日常的に使う標準語?

「たんま」という言葉。どんな時に使うのか、県内の小学生に聞いてみると「ちょっと待って」という状況をストップしたいとき、もう一つは「やめて」という行為を止めてほしいときに使っているようです。

皆さん主に小学生時代に使っていたそうで、街頭インタビューでは70代の方も使ったことがあるということです。

金沢大学で日本語について研究している加藤和夫教授によると、「たんま」の語源は、予想通り英語の「タイム」が最有力です。

スポーツを中断するときも「タイム」というので、そう考えるのが一般的です。

加藤教授によると、言葉は使う頻度が高いほど変化しやすく、書くことが少なく話し言葉でしか登場しない言葉ほど変化しやすいのです。

そして一般に、母音を「あ」に変化させると言いやすくなるとのこと。

子どもが遊びをちょくちょく中断するときに「タイム」というのは、言いにくく、それがだんだん「たんま」に変化していったのでしょう。

また、戦時中は英語が禁止されていたこともあり、終戦後、たくさんの英語が日本に入ってきて「タイム」が普及していったと考えられます。

方言でなく、日本全国の小学生が使う言葉だったのですね。

(ライター:りえ160)