今週のお役立ち情報
自転車防犯登録の有効性を疑う
2006年02月25日03時50分 / 提供:PJ
【PJ 2006年02月25日】−
記者は、ある日近所のスーパーの駐輪場に置いた自転車を盗まれた。鍵はちゃんと掛けてあった。防犯登録もしてあったので、交番に届け出た。そこでふと 思ったのだが、自転車を購入する際に義務付けられている防犯登録はいったいどこまで有効なのか。
ビニール製のステッカーは盗難防止に有効か?
自転車に貼付する、識別ナンバーを記載した登録証は、やわなビニール製のステッカーである。手近なカッターナイフでも使えば、ナンバーなど簡単に削り 取ってしまえる。鍵のかかっていた自転車の鍵を壊して盗むような輩なら、それくらい難なくするであろう。そしてナンバーを削り取ってしまえば盗難車であることはわからなくなり、また当然、自転車は持ち主のもとへ戻らない。
そこで記者は、居住地である愛知県警の交通安全課に電話をして、登録証に使用する素材をやわらかいステッカーから堅牢なものに変えてみてはどうかと提案してみた。応対した係官は、登録証のナンバーが削り取られるというケースは事実多く発生している、お説ごもっともとうなずいた。けれども、係官によると、自転車に貼付するにあたって、曲面であるフレームにぴったり貼りつくものとして、やわらかなビニール製のステッカー以外に現状では適当な素材が見当たらない、というのである。
ビニール製の防犯登録証は、記者の記憶する限りでは、もう30年以上も前から使われている。しかも以前は任意だった登録は、平成六年には法律(通称「自転車法」)によって義務化されている。登録者は500円の負担金も払わねばならない。それにもかかわらず、防犯目的としては欠陥品というほかないビニール製ステッカーを相変わらず使用せざるを得ないというのなら、あまりに知恵がなさすぎる話ではないか。
さて、記者の自転車だが、戻ってくることはないとあきらめていたのに、それが戻ってきたのである。盗難から半年後のことだ。記者の知人が、自転車を盗まれたスーパーから1キロほど離れた別のある大型スーパーの駐輪場にあなたの自転車があると知らせてくれたのだ。記者の自転車には、住所・氏名が記載してあった。それを見た知人が気がついて、2週間ほど自転車が放置されたままなのでおかしいと思って知らせてくれた。
自転車は鍵がかかったままであり、防犯登録証が削られていることはなかった。推測するに、犯人は鍵を壊さず、自動車に積んで別のスーパーまで運び、そこに放置した。自分で使用するために盗んだのではなく、持ち主が自転車を失って困るの想像して楽しむ愉快犯であったのだろう。
知人は2週間ほど自転車が放置されていたことを確認しているが、自転車はおそらく盗難直後から半年間もこのスーパーに放置されていたのではないか。そこで記者は、その大型スーパーの店長に駐輪場の管理について問い合わせてみた。閉店後に駐輪場に放置されたままの自転車は盗難車である可能性が高いと思うが、スーパー側は不審な自転車をみたら警察に通報する措置をとらないのかと尋ねたのだ。店長からは、自動車に関しては注意を払っているが、自転車については顧慮していなかった、今後善処したいとの回答を得た。
警察は、自転車登録料の使途をホームページなどで明示せよ!
仮に警察当局が、スーパーや公共施設など自転車が放置されやすい場所の管理者に、不審な自転車を見かけたら警察に通報するように指導を徹底していたら、記者の自転車は盗難直後に手元に戻ってきたのではないか。各都道府県警のホームページを見ると、「防犯登録をすれば自転車が戻りやすくなります」うんぬんとその効能がうたわれている。けれども、簡単にナンバーを削り取ってしまえる登録証を使用しているうえに、警察当局は駐輪場などの施設管理者に放置自転車の通報を指導していないというのでは、「戻りやすくなります」というあいまいな表現は、盗難車を持ち主に回復するための有効な対策をしていない事実を糊塗しているとしか思えない。
自転車購入者は500円の登録料を支払っている。平成十六年度の登録件数が780万件であるというから、全国で総額3億9000万円が徴収されているのである。その金額に見合うだけの有効性が防犯登録証にあるのならば、警察当局は、ホームページなどの一般市民が手軽にアクセスしやすい媒体に、盗難の発生数に比する自転車の回復率また登録料の使途などに関し説得力のあるデータをきちんと開示すべきではないのか。けれども記者が調べた限りでは、そのようなデータはどこにも見つけることはできなかったのである。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 【 】
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ビニール製のステッカーは盗難防止に有効か?
自転車に貼付する、識別ナンバーを記載した登録証は、やわなビニール製のステッカーである。手近なカッターナイフでも使えば、ナンバーなど簡単に削り 取ってしまえる。鍵のかかっていた自転車の鍵を壊して盗むような輩なら、それくらい難なくするであろう。そしてナンバーを削り取ってしまえば盗難車であることはわからなくなり、また当然、自転車は持ち主のもとへ戻らない。
そこで記者は、居住地である愛知県警の交通安全課に電話をして、登録証に使用する素材をやわらかいステッカーから堅牢なものに変えてみてはどうかと提案してみた。応対した係官は、登録証のナンバーが削り取られるというケースは事実多く発生している、お説ごもっともとうなずいた。けれども、係官によると、自転車に貼付するにあたって、曲面であるフレームにぴったり貼りつくものとして、やわらかなビニール製のステッカー以外に現状では適当な素材が見当たらない、というのである。
ビニール製の防犯登録証は、記者の記憶する限りでは、もう30年以上も前から使われている。しかも以前は任意だった登録は、平成六年には法律(通称「自転車法」)によって義務化されている。登録者は500円の負担金も払わねばならない。それにもかかわらず、防犯目的としては欠陥品というほかないビニール製ステッカーを相変わらず使用せざるを得ないというのなら、あまりに知恵がなさすぎる話ではないか。
さて、記者の自転車だが、戻ってくることはないとあきらめていたのに、それが戻ってきたのである。盗難から半年後のことだ。記者の知人が、自転車を盗まれたスーパーから1キロほど離れた別のある大型スーパーの駐輪場にあなたの自転車があると知らせてくれたのだ。記者の自転車には、住所・氏名が記載してあった。それを見た知人が気がついて、2週間ほど自転車が放置されたままなのでおかしいと思って知らせてくれた。
自転車は鍵がかかったままであり、防犯登録証が削られていることはなかった。推測するに、犯人は鍵を壊さず、自動車に積んで別のスーパーまで運び、そこに放置した。自分で使用するために盗んだのではなく、持ち主が自転車を失って困るの想像して楽しむ愉快犯であったのだろう。
知人は2週間ほど自転車が放置されていたことを確認しているが、自転車はおそらく盗難直後から半年間もこのスーパーに放置されていたのではないか。そこで記者は、その大型スーパーの店長に駐輪場の管理について問い合わせてみた。閉店後に駐輪場に放置されたままの自転車は盗難車である可能性が高いと思うが、スーパー側は不審な自転車をみたら警察に通報する措置をとらないのかと尋ねたのだ。店長からは、自動車に関しては注意を払っているが、自転車については顧慮していなかった、今後善処したいとの回答を得た。
警察は、自転車登録料の使途をホームページなどで明示せよ!
仮に警察当局が、スーパーや公共施設など自転車が放置されやすい場所の管理者に、不審な自転車を見かけたら警察に通報するように指導を徹底していたら、記者の自転車は盗難直後に手元に戻ってきたのではないか。各都道府県警のホームページを見ると、「防犯登録をすれば自転車が戻りやすくなります」うんぬんとその効能がうたわれている。けれども、簡単にナンバーを削り取ってしまえる登録証を使用しているうえに、警察当局は駐輪場などの施設管理者に放置自転車の通報を指導していないというのでは、「戻りやすくなります」というあいまいな表現は、盗難車を持ち主に回復するための有効な対策をしていない事実を糊塗しているとしか思えない。
自転車購入者は500円の登録料を支払っている。平成十六年度の登録件数が780万件であるというから、全国で総額3億9000万円が徴収されているのである。その金額に見合うだけの有効性が防犯登録証にあるのならば、警察当局は、ホームページなどの一般市民が手軽にアクセスしやすい媒体に、盗難の発生数に比する自転車の回復率また登録料の使途などに関し説得力のあるデータをきちんと開示すべきではないのか。けれども記者が調べた限りでは、そのようなデータはどこにも見つけることはできなかったのである。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
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