ラグビーの日本代表【写真:荒川祐史】

写真拡大

台風19号接近で練習場の花道が膝下まで浸水する事態に…

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で13日にスコットランド戦を控える日本は前日12日午前、台風19号が接近する中、都内で練習を行った。しかし、控室からピッチに向かう通路は膝下まで水に浸かる異常事態に。ただ、選手たちは意に介すことなく渡ったり、おんぶしたりで練習に向かっていく姿を英公共放送「BBC」が動画付きで公開。「なんてこった」と驚きが走っている。

 台風が近づいても、選手たちの闘志は少しも失せなかった。この日の練習場。折からも控室からピッチに向かう花道が一部、くぼんだ設計になっており、膝下まで水が溜まった状態に。しかし、ここを通らないとピッチに出られない。意を決して「レッツゴー」と声を上げ、飛び跳ねるようにして走る選手もいれば、パンツをまくり上げて渡る選手も。

 さらに、少し高くなっている端から丁寧に渡る選手もいれば、2人1組でおんぶして乗り越えようとするコンビも。ただ、選手の表情は一様に明るく、スコットランド戦に向けた気持ちが足を運ばせているようだった。英公共放送「BBC」公式インスタグラムは「トレーニングに専心!」と題し、実際のシーンを映像で公開した。

海外ファンお驚き「なんてこった」

 イングランド戦が中止になるなど、台風の接近は英国での周知の事実だったが、実際の様子を掴んでいなかったファンも多く、日本選手たちの姿を目の当たりにしてコメント欄は驚きが広がっている。

「スコットランドラグビーの涙だ」「どちらにせよ、彼らは出なければいけない」「なんてこった」「なんで靴と靴下を脱がないの?」「ポニーテールの女の子をおんぶしているね、素敵だ」などと反響が相次いでいた。

 今夜のスコットランド戦は午前中のうちに開催可否が判断される見通しとなっている。台風にもめげずに練習に汗を流し、万全の態勢を整えたニッポン。その雄姿を横浜のピッチで披露することはできるのか。(THE ANSWER編集部)