結婚式で花嫁が投げたブーケをキャッチすると次に結婚できる、と言われるブーケトス。いわば幸せのおすそ分けといった演出だが、やり方によっては友情にヒビが入ることもある。ガールズちゃんねるに9月末、27歳の独身女性が怒りのトピックを立てた。

大学時代の友人の結婚式に参加した際、フラワーシャワーの後に、司会者からトピ主を含む6人が名前を呼ばれ、前に出されたとのこと。すると今度は新婦がマイクを持ち、

「幸せ争奪戦を開催しまーす!名前を呼ばれた彼氏なし独身の方々!私達の幸せをブーケに託すのでいち早くキャッチしてください!!」

と高らかにアナウンス。6人の女性たちの顔は一気に不快感に満ちたが、新婦は終始キャピキャピし、そのテンションのままブーケを投げたという。(文:okei)

「そんな失礼な式ある?頭おかしいよね」「ご祝儀あげたのもムカついてしまいそう」


大人げないとは思いつつ、不快感の方が強かった女性たちは誰もブーケを拾わなかった。すると新婦は、

「という事で、呼ばれた方々は一生独身かも知れないですね〜」

と、捨てゼリフ的な嫌味を飛ばす始末。その場は他の参列者がフォローしたというが、後で花嫁の母には謝罪されたそうだ。しかしトピ主は、「母親に謝らせるとは何事なんだ」と、余計不快な気持ちになってしまった。

このトピックは反響を呼び、「新婦最悪すぎw結婚した途端、独身見下す人じゃん」など、新婦に対する批判が殺到した。

「やばいw すんごい演出。耐えられないわそれ」
「そんな失礼な式ある?頭おかしいよね。いくらウェディングハイになってたからって、人の気持ちもわからないバカにご祝儀あげたのもムカついてしまいそう」

など、4000近い怒りコメントが相次いでいる。これを機に疎遠になるし、こういう人は、次は「子どもっていいよー!」の押し付け、幸せの押し売りが来るという予測もあった。

ブーケトス自体が嫌だという人も多く、「既婚者のほら行ってきなよっていう上から目線が嫌」「ブーケを受け取った人から一言!」が勘弁して欲しい、「30代で呼ばれた時、本当に恥ずかしくて嫌だった」と明かす人も。結婚式の余興としては時代遅れと評する人も目立ち、「まだこんなのやる人いるんだ…。とっくに廃れたのかと…。」と驚く人がいるのも頷ける。

やり方次第でハッピーに?「喜んでお花を持って帰った」という人もいるが

一方で、「昔独身の頃ブーケトスで貰ったお花を喜んで持って帰ったわ」という30〜40代からの声もある。独身なんて沢山いるし恥でもない、「素敵なお式に呼んでもらってありがとう」という気持ちだったとのこと。確かに、もっと若いうちにごく普通にやってくれればそういう考え方もできるだろう。

しかしブーケトスを肯定する人たちですら「今回の新婦のコメントは酷いな」としている。「やり方・言い方」のまずさが際立っており、名指しで「独身彼氏なし」だの「一生独身かも」は、必要ないどころか悪意を感じてしまう。何か友だちに恨みでもあったのだろうか。

コメントには、「そもそも、『適齢期の女性は結婚したくて必死!』って決めつけが失礼」という指摘もあったが、まったくその通りだ。価値観が多様化している現在、「結婚=幸せ」と考える人ばかりでもない。恐らく、この新婦は友人たちと疎遠になってしまうだろうが、「先に結婚したからひがんでる」と捉える可能性もある。幸せ過ぎの勘違いは恐ろしい。