既婚男性は悲鳴か、バレンタインデーの贈り物
2006年02月14日05時59分 / 提供:PJ
デパートやスーパーのバレンタインデー・コーナーがにぎわっている。1月中はほとんど動かないが、2月に入ると高額品のチョコレートから売れはじめるらしい。交際中の恋人、意中の人へのプレゼントは優先して買い求めるからだろう。品数が豊富なうちに、500円前後のチョコレートをまとめ買いする光景が出てくると、売り場の担当者が教えてくれた。それは飲み屋のママがお客に配るチョコレート。酒場にきた客どうしに差をつけられないから、同じ商品にこだわるらしい。
手作りチョコは中高生がメーン
手づくりコーナーのピークは一週間から3日前。割チョコ、シュガーパウダー、ハート型の銀箔、アーモンドスライスなどが急に売れ出す。調理用デジタル時計、湯銭ボール、バスケットなどは見せ筋で、ほとんど売れないという。客層から判断すれば、中学生、高校生、20代前半の女の子が中心らしい。
バレンタインデーの2月14日の前日や当日となると、「義理チョコ」の世界で、年齢に関係なく山積みされたチョコレートに女性が群がる。事前にラッピングしておかないと、パニックを起こすという。翌15日には「遅れてごめんなさい」セール。愉快な商いだと思うが、割にニーズがあるらしい。スーパーとしては無視できないらしい。
バレンタインのルーツは3世紀から
バレンタインのルーツはローマ帝国の時代にさかのぼるようだ。場所はイタリアのテルミ市。ローマ皇帝はキリスト教徒をきびしく弾圧していた。ところが、若い兵士が掟を破り、キリスト教徒の娘と恋に落ち、運命をともにした。ふたりの愛を成就させた、司教の聖バレンチノが反逆の罪で処刑された。それが西暦273年2月14日だったという。
仏教の日本ではバレンタインの行事はなかった。昭和33(1958)年にメリーチョコレートが新宿・伊勢丹でバレンタインセールをはじめた。初年度は売れなかった。翌年からハート型のチョコレートを売り出し、「女性から男性に愛を告白できる日」というフレーズを打ち出す。それが当たり、年々、盛り上がってきた。(日本チョコレート・ココア協会のHP参照)
街の声、女性の好みで選択も
PJは街の声を拾ってみた。草加市の新田さん(30歳・女性)は長い交際期間のあと、昨年の秋に結婚した。主人は青果のバイヤー。婚前は1000円程度のチョコレートに、プラスしてネクタイとかハンカチとかをつけていた。どんなチョコレートにするか、と早い段階から吟味していたと語る。夫が「今年は、チョコはいらないから、そのお金で一緒に食事に行こう」というので、それに従うという。
練馬区の松本さん(30代後半・女性)は、毎年、主人にチョコレートを贈っている。しかし、2、3個しか口に入れない。「残りは私に回ってくるから、デパートでいろいろ試食してから、私の好みにあった、生チョコを決めています」。デパートをのぞくと、メーカーごとに数多くの試食が出ていた。
女子高の先生は既婚・未婚、年齢に関係なくチョコレート責め?
女子高の3年間は手づくりのチョコレートやクッキーを競って作っていたという、三郷市の荻原さん(23歳)が当時を語ってくれた。「できあがると、学校に持ち寄り、女子どうしでプレゼントしていました。本命は男の先生です。一番好きな先生に、一番できの良いものをあげる。それに手編みなどをつけて。女子高はどんな先生でも、ファンがいますから、チョコをもらえない先生はいません」。既婚や未婚、年齢に関係なく男子教師はもてるらしい。一カ月後のホワイトデーには、先生からお返しがあったの? という質問を向けると、記憶がないと荻原さんは答えていた。
実利的な考え方の女性もいる。豊島区の樺沢さん(40代後半)は、「夫にはチョコを贈りません。夫の持ち物で古くなった、財布とか、小銭入れとか、定期入れとかを贈ります。チョコよりも良いといってくれます」と語る。板橋区の池田さん(27歳・女性)は、従兄弟(大学生2人、中学生)の3人に毎年、プレゼントしている。ホワイトデーには、従兄弟のだれからもまったくお返しがない。「叔母(三人の親)が気の毒がり、美味しいキャンデーを贈ってくれる。だから今年も、従兄弟たちに贈るつもり」とギブ・アンド・テイクの精神で臨んでいる。
男性からは義理チョコ無用論も
世田谷にすむスーパー副店長の持田さん(45歳・男性)は、「嫌ですね。やめてもらいたいですね。こういう習慣は」という。レジ社員一同からといい、300円程度の義理チョコ。ホワイトデーとなると、レジの人数分を考えてしまうから、2000円前後のクッキーになってしまう。いろいろな部門から贈られてくる。「欲しくもないチョコを貰って、お返しは1万円以上ですからね」と悲鳴をあげていた。
「阪神大震災があった年、チョコはやめよう、その金で被災者に寄付しようと呼びかけたんです。その年は成功したんですけれどね。後が続かず、また義理チョコの世界にもどってしまいました。どう考えても、むだな出費ですよ。やめて欲しい」とくり返す。会社の管理職には義理チョコが集まるだけに、実に評判が悪い行事のようだ。
「夫が貰ってきたチョコは、自宅に持ち帰ってくるでしょ。私と子どもが食べる。お返しは夫の小遣いから。悪くないと思うわ」という主婦の声が随所で聞かれた。主婦には甘いチョコがたくさん食べられる良い行事のようだ。【了】
手作りチョコは中高生がメーン
手づくりコーナーのピークは一週間から3日前。割チョコ、シュガーパウダー、ハート型の銀箔、アーモンドスライスなどが急に売れ出す。調理用デジタル時計、湯銭ボール、バスケットなどは見せ筋で、ほとんど売れないという。客層から判断すれば、中学生、高校生、20代前半の女の子が中心らしい。
バレンタインデーの2月14日の前日や当日となると、「義理チョコ」の世界で、年齢に関係なく山積みされたチョコレートに女性が群がる。事前にラッピングしておかないと、パニックを起こすという。翌15日には「遅れてごめんなさい」セール。愉快な商いだと思うが、割にニーズがあるらしい。スーパーとしては無視できないらしい。
バレンタインのルーツは3世紀から
バレンタインのルーツはローマ帝国の時代にさかのぼるようだ。場所はイタリアのテルミ市。ローマ皇帝はキリスト教徒をきびしく弾圧していた。ところが、若い兵士が掟を破り、キリスト教徒の娘と恋に落ち、運命をともにした。ふたりの愛を成就させた、司教の聖バレンチノが反逆の罪で処刑された。それが西暦273年2月14日だったという。
仏教の日本ではバレンタインの行事はなかった。昭和33(1958)年にメリーチョコレートが新宿・伊勢丹でバレンタインセールをはじめた。初年度は売れなかった。翌年からハート型のチョコレートを売り出し、「女性から男性に愛を告白できる日」というフレーズを打ち出す。それが当たり、年々、盛り上がってきた。(日本チョコレート・ココア協会のHP参照)
街の声、女性の好みで選択も
PJは街の声を拾ってみた。草加市の新田さん(30歳・女性)は長い交際期間のあと、昨年の秋に結婚した。主人は青果のバイヤー。婚前は1000円程度のチョコレートに、プラスしてネクタイとかハンカチとかをつけていた。どんなチョコレートにするか、と早い段階から吟味していたと語る。夫が「今年は、チョコはいらないから、そのお金で一緒に食事に行こう」というので、それに従うという。
練馬区の松本さん(30代後半・女性)は、毎年、主人にチョコレートを贈っている。しかし、2、3個しか口に入れない。「残りは私に回ってくるから、デパートでいろいろ試食してから、私の好みにあった、生チョコを決めています」。デパートをのぞくと、メーカーごとに数多くの試食が出ていた。
女子高の先生は既婚・未婚、年齢に関係なくチョコレート責め?
女子高の3年間は手づくりのチョコレートやクッキーを競って作っていたという、三郷市の荻原さん(23歳)が当時を語ってくれた。「できあがると、学校に持ち寄り、女子どうしでプレゼントしていました。本命は男の先生です。一番好きな先生に、一番できの良いものをあげる。それに手編みなどをつけて。女子高はどんな先生でも、ファンがいますから、チョコをもらえない先生はいません」。既婚や未婚、年齢に関係なく男子教師はもてるらしい。一カ月後のホワイトデーには、先生からお返しがあったの? という質問を向けると、記憶がないと荻原さんは答えていた。
実利的な考え方の女性もいる。豊島区の樺沢さん(40代後半)は、「夫にはチョコを贈りません。夫の持ち物で古くなった、財布とか、小銭入れとか、定期入れとかを贈ります。チョコよりも良いといってくれます」と語る。板橋区の池田さん(27歳・女性)は、従兄弟(大学生2人、中学生)の3人に毎年、プレゼントしている。ホワイトデーには、従兄弟のだれからもまったくお返しがない。「叔母(三人の親)が気の毒がり、美味しいキャンデーを贈ってくれる。だから今年も、従兄弟たちに贈るつもり」とギブ・アンド・テイクの精神で臨んでいる。
男性からは義理チョコ無用論も
世田谷にすむスーパー副店長の持田さん(45歳・男性)は、「嫌ですね。やめてもらいたいですね。こういう習慣は」という。レジ社員一同からといい、300円程度の義理チョコ。ホワイトデーとなると、レジの人数分を考えてしまうから、2000円前後のクッキーになってしまう。いろいろな部門から贈られてくる。「欲しくもないチョコを貰って、お返しは1万円以上ですからね」と悲鳴をあげていた。
「阪神大震災があった年、チョコはやめよう、その金で被災者に寄付しようと呼びかけたんです。その年は成功したんですけれどね。後が続かず、また義理チョコの世界にもどってしまいました。どう考えても、むだな出費ですよ。やめて欲しい」とくり返す。会社の管理職には義理チョコが集まるだけに、実に評判が悪い行事のようだ。
「夫が貰ってきたチョコは、自宅に持ち帰ってくるでしょ。私と子どもが食べる。お返しは夫の小遣いから。悪くないと思うわ」という主婦の声が随所で聞かれた。主婦には甘いチョコがたくさん食べられる良い行事のようだ。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一
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