おおかたの予想通り5G非対応だったiPhone 11シリーズですが、実はそのLTEの通信速度が、現行モデルより13%も上回るとのテスト結果が報じられています。アップルはiPhone 11、iPhone 11 Pro/Pro Max発表のなかで、通信については「より高速なギガビットクラスのLTE」と表現するに留めています。この表現は2018年モデルの発表時とほぼ同じもので、どれほど高速になるかの詳細は明らかにしていません。

インターネット速度計測テストで知られるSpeedSmart.netのアカウントは、米国の主要なモバイルネットワークにて、iPhone 11 Proの4G LTE速度をiPhone XSおよびiPhone XS Maxと比較したとツイート。いずれの回線でも、iPhone 11 Proのダウンロードおよびアップロード速度ともに前世代より高速だと報告しています。
このテストはおそらく発売前のiPhoneを入手したのではなく、先のスペシャルイベントの場でデモ機にアプリをインストールして試されたもの。そこで様々なSIMカードを入れ換えてアドリブで行われており、環境を厳密に整えたわけではないと推測されることから、額面通りには受け取れない側面もあります。

ただしこのテスト結果が正しければ、アップルがクアルコムと和解してモデムを調達できるようになった影響も考えられます。もしも前年モデルのインテル製からクアルコム製に置き換えられたおかげでスピードが向上したのであれば、クアルコムの5Gモデム採用が予想されているiPhoneの2020年モデルでは、5G対応も加えてさらなる改善が期待できそうです。