安く、手軽に買えることで瞬く間に市民権を得た「コンビニコーヒー」。ほとんどの人が、一度はコンビニでコーヒーを買った経験があるのではないか。チェーンによって味も異なるだけに、味の好みも様々なはず。

Jタウンネットでは2019年8月20日から9月3日まで、「コンビニコーヒー、どこが一番好き?」と題して読者アンケートを行った(総投票数2649票)。はたして、ナンバーワンに輝いたチェーンはどこだ――。

大手3社で人気独占



広域に展開しているコンビニチェーンは10以上あるが、今回の調査では日本フランチャイズチェーン協会の正会員になっている7ブランドに選択肢を絞った。

こちらは全2649票の全国の結果をランキングにまとめたものだ。いかがだろうか。セブン-イレブンが唯一の4ケタ得票である1392票を獲得し断トツのトップに輝いた。割合にしても52.6%で過半数を占めた。

今回はかなり結果が偏った。2位ローソンが727票を獲得し27.5%、そして3位ファミリーマートが388票で14.7%。大手と呼ばれる3社だけで全体の94.8%と大半の票を得た。



そのため大手3社以外は割合が1ケタと大きく差ができてしまった。4位ミニストップが59票(2.2%)、5位デイリーヤマザキ29票(1.1%)、そして6位はセイコーマートとその他が22票(0.8%)、そして最下位はポプラでわずか7票(0.3%)だった。

セブン独り勝ちといった印象があるものの、地域別で見ると――。

地域別ではローソンが健闘



こちらは都道府県ごとのトップに輝いたコンビニを塗り分けたものだ。

全体の結果を見ての通り、セブンが北海道、秋田、山形、福島、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡、長野、愛知、岐阜、滋賀、奈良、京都、大阪、兵庫、岡山、徳島、福岡、佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島の28地域で1位を獲得した。

しかし、地域別ではローソンも猛追。青森、岩手、宮城、新潟、富山、石川、茨城、埼玉、三重、和歌山、鳥取、島根、山口、香川、高知、愛媛、長崎の19地域で1位を奪取した。セブンが全国的に強いなか、四国と中国地方で強さを見せ、健闘した。

やはりと言うべきか、出店数がセブンよりも多い場所ではローソンに人気が集まった印象だ。例えば青森ではセブンが95店舗に対して、ローソンが262店舗。和歌山でもセブンが85店舗、ローソンが152店舗となっている。

山陰の鳥取と島根はローソンが140店舗以上に対してセブンの店舗数が2ケタ台とかなり少ない。四国でも高知、香川、愛媛、徳島でローソンの店舗数が勝っている。

こうした出店数の影響もあるのかローソンが地域別は健闘したようだ。

地図だけを見ると、セブンとローソンの二強と言える。しかし、最も得票が多い東京でセブンが908票、ローソンが374票と大きな差が出てしまい、全体の結果に繋がってしまった。

一方でセブンとローソン以外で首位になったコンビニはない。ファミリーマートは愛知、岐阜、三重、鹿児島などで出店数がローソンとセブンを上回るものの、1位獲得には至らなかった。

コンビニグルメの投票企画に続いて、またしてもセブンが強さを発揮した「コンビニコーヒー」。他者も負けずとさらなる質の向上に努めてほしいものだ。