崎陽軒のシウマイ弁当を、心のこもったイラストと文章で紹介した、次のようなツイートが話題になっている。

投稿者は、熱心なカープファンで「カープてっぺん」という単行本も発表した漫画家のあかぎゆーとさんだ。

あかぎさんが描くシウマイ弁当は、実に細かく精緻でありながら、愛情がこもった温かい雰囲気に満ちている。さすが「絵師」だという声が寄せられている。

だが、愛情がこもっているのはイラストだけではない。解説の文章にも、シウマイ弁当を愛してやまないあかぎさんの心情が表れている。詳しい、詳しすぎる、という声も......。いやいや、一つ一つの解説に、たっぷり愛情がしみこんでいるのだ。

例えばシウマイには、こんな解説が付いている。

「崎陽軒と横浜市民を精神的に支える肉の柱。味わいは素朴。どこまでいってもシウマイの味。だがそれがいい」

ほら、全部、読みたくなってくるでしょ。「味」のある解説と言ったら、ちょっと言い過ぎか?

このツイートは2019年8月15日に投稿されたが、すでに1万6000を超える「いいね」が付けられている(28日現在)。

「ビール片手に食べるのがたまらんのですわー!」


あかぎさんの熱い想いを、本人のツイートから探ってみよう。

「なんというか全体的にバランスがいいんですよね。描いていますが塩味が強めなので、ビールによく合い、野球観戦や新幹線のビールのお供にもってこいなんですよねぇ」
「これをビール片手に食べるのがたまらんのですわー!」
「強めの味付けのおかずがあってビールが進むんですよねぇ」

カープファンのあかぎさんは、新幹線に乗って、東京ドームや横浜スタジアムに遠征されているようだが、「野球観戦や新幹線のビールのお供にもってこい」なのがシウマイ弁当というわけだ。

しかもビールによく合う!これには誰も異論をはさむ余地などない。それにしても、ビールも大好きなんですね。

「筍煮、美味しいですよねー。これをもうチョイ増やしてくれると嬉しいですがこのもうチョイ食べたいくらいで寸止めされるくらいがお預け感があっていいのかもしれません(ドM」
「めちゃくちゃ美味いという訳でもなく、本当に普通のシウマイの味なんですもの。 だがそれがいい・・・」
「マナーに関してはともかく、食べる手順については『ほう、あなたはそう行きますか。では私はこれを・・・』『(ぬう!こやつ・・・できる!参考にしよう)』みたいな感じでシウマイ弁当の達人は切磋琢磨しあっていると思います!」


崎陽軒のシウマイ弁当(Qurrenさん撮影、Wikimedia Commonsより)

あかぎさんの渾身のツイートに共感した人からは、下記のような感想が続々と届いている。

「『奇をてらったところがない』『冷めても美味しい』の2点から、お弁当としての完成度が高いですよね」
「シウマイ弁当の強みは『温かくても冷めててもクォリティに変化なし』というところですね。 元から横浜の駅弁として生み出されたんで、食べようと思い立つ頃にはとうに冷めてるというのを予測してのモノだそうです」
「崎陽軒のご飯は普通に炊くんじゃなくて蒸して炊く方法を使っているんですよね。だから冷めてもモチモチ」

冷めても美味しい、という点を高く評価する人は多いようだ。ほかにも......

「メインのシウマイに負けず劣らず脇役がまさに良い味出してるんですよね〜♪ あ〜食べたくなってきた〜」
「『シウマイが少ない。もっと食べたい!』と言う人はポケットシウマイ(6個入り300円)を買いましょう」
「シウマイのほかに結構おかずになるものが多いお弁当ですよね。 私はあんずを『デザート』として食べるのが好きです」

また、こんな意見もあった。

「崎陽軒のシウマイ弁当、ごはん大盛りないかな。 おかずが美味しすぎてごはんが足りない」

とにもかくにも「シウマイ弁当」ファンが予想以上に存在することだけは、確かなようだ。これだけは間違いない。