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北斎の「富岳三十六景」全46図を購入へ=山梨県

【PJ 2006年02月09日】− 富士山の世界文化遺産登録を目指す山梨県は、江戸後期の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「富岳三十六景」全46図の木版画を購入するため、2月県議会で審議にかける。県の歴史資料等取得基金を活用して、山梨県立博物館の収蔵を目指すもの。

 北斎の描いた「富嶽三十六景」は、富士山を主題にした作品で国内外を問わず人気が高い。その中でも荒れ狂う波の向こうに富士山を描いた「神奈川沖浪裏」や夕暮れに真っ赤に染まる富士山を描いた、一般に赤富士と呼ばれる「凱風快晴」などが特に名高い。江戸時代の浮世絵師として活躍した北斎は葛飾派の祖となり、号は「葛飾北斎」をはじめ、「春朗」「画狂人」「卍」など30以上にも上る。また、数多くのフランス印象派画家たちに影響を与えた。

 山梨県には歴史資料等取得基金に残高約9億円(歴史資料価値:約3億2000万円と現金:約5億8000万円)と美術資料取得基金に同約14億円(美術品価値:約13億円と現金約1億円)の2つの基金があり、近代前(江戸時代まで)の作品や資料は歴史資料等取得基金を活用し、近代後(明治時代以後)の作品は美術資料取得基金で賄う。

 教育委員会に属する「資料情報委員会」の7人の委員で、購入予定の資料や作品が審議され、7000万円以上の予算が必要なものに関しては、県議会の審議にかけ承認を必要とする。今回の北斎の「富岳三十六景」全46図の価格は1億円から2億円と言われる。

 購入を目指す資料・作品の評価については、歴史や文化、美術品として評価を見積もる「学術評価」と市場価格を検討する「価格評価」から厳密に検討される。県の歴史・文化にとって重要であり、世代を超えて県内のほかに日本の国のために、継承できる価値のものが選択される。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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