百歳まで元気、元気が最高のボランティア
2006年02月09日09時13分 / 提供:PJ
奈良市在住の83才の大澤須美子さんが5日、都内のNHK青山荘・欅の間で、48人をまえにして講演を行った。タイトルは「私の元気はどこから」である。大澤さんは素人講師ですと前置きするが、ユーモアたっぷりの話し方で、なおかつ「生きることは芸術だ」と語る内容も深く、聞き手を魅了した。
昭和15(1940)年に奈良女高等保母科を卒業した大澤さんは、36年間は国立大附属の幼稚園に勤務した。その後は自宅を開放し、「たんぽぽ子供の家」無認可託児所を開設し、現在に至っている。貧しさを自認する大澤さんは、「たんぽぽ子供の家」の支援のために、チャリティーダンスを開催し、400人もの参加者を集めた。ダンスの会長かと思うほど、大澤さんは年齢を感じさせない軽妙な踊りである。講演のあとのアトラクションで、軽快なステップを披露してみせたから、間違いない。
元気は、つねに背筋を伸ばすことから
「私の元気はどこから」というテーマの核心に入ると、つねに背筋を伸ばす、その意識と心構えが大切だと強調する。「素質は生まれながらのもの。人格は環境によって変化していくもの」と前置した大澤さんは、人間がよりよく変化するためには読む、書く、話すことが大切だという。
「読むことで豊かになる。話すことで機敏になる。書くことで確かになる」と説明する。それは大澤さんの信条にもつながっているようだ。「他人が喜んでくれることを積極的に行う。それが元気の秘訣」。80歳代の同窓会の幹事となると、だれもが逃げたがる。大澤さんは鳥羽旅行を企画して実行した。すると、仲間が喜んでくれた。
「次の幹事も、私は引き受けたの、喜んで。現地で、同級生たちの笑顔に会えるでしょ。楽しい会話もできるでしょ。だから、幹事はぜんぜん負担じゃないの」と積極的な生き方を披露する。大澤さんを講演に招いた主催者は、2000年1月に発足した『元気に百歳』クラブである。当クラブのメンバー資格は60歳以上(会員の推薦による)。代表幹事はチームリーダ中村誠(総務)、和田譲次(事業)、熊谷眞(出版)さんの三人が分担する。
長生きするのではなく、目的を持ってしっかり生きることが大切
当クラブの発起人のひとり鈴木将夫さんは、「百歳まで、単に長生きすることが目標じゃないんですよ」という。会員がみな「元気に百歳まで、目的を持って、しっかり生きることなんです」だといい、そこには明確な違いがあると強調する。春や秋の定例会、勉強会などでは「会員は体調や身体の話しをしない。年齢的にみると、そんな話題は暗くなるから」というルールがあるとおしえられた。
『元気が最高のボランティア』が活動の柱になっている。単なる標語でなく、各クラブ活動に反映されている。メンバーの経歴をみると商社、大手銀行、報道関係、広告会社、鉄鋼メーカー、医者、大学教授など多彩なOBが名を連ねる。現役時代の経験を生かしたメンバーが講師となり、あるいは生徒となり、健康、社会保険、税制、パソコンなどの勉強会を定期的に開いている。専門講師が会員だから、1人数百円で参加できる低コストの講座が開けるのだ。ほかにも旅行会、交流会などがある。
男性は定年のない切符を持つこと
団塊の世代の先陣がいよいよ60歳を超えるようになってきた。代表幹事の話しでは、新メンバーの受け入れ体制の強化から、クラブ活動をより充実させている最中だという。その一つとして、昨年10月には、書店販売も考慮に入れたクラブ誌「元気に百歳」を2200部発行した。書籍の巻頭では、日野原重明(聖路加国際病院理事長)さんの寄稿文を載せている。当クラブでは、さらに3月2日(午後1時〜4時)に日野原さんの講演会を鎌倉芸術館(JR大船駅東口より徒歩10分)で開催する。これも積極的なクラブ活動の一環である。
『元気に百歳』クラブの講師に招かれた、大澤さんは締めくくりに、「男性は定年のない切符を持ちなさい。それはどんな切符でもいい。15年くらいまえから、意識するとちょうど良い」という。逆算すれば、45歳になれば、百歳まで継続できる、生きがいを見つける必要がありそうだ。笑顔でたくましく生きてきた大澤さんだから、説得性があった。【了】
昭和15(1940)年に奈良女高等保母科を卒業した大澤さんは、36年間は国立大附属の幼稚園に勤務した。その後は自宅を開放し、「たんぽぽ子供の家」無認可託児所を開設し、現在に至っている。貧しさを自認する大澤さんは、「たんぽぽ子供の家」の支援のために、チャリティーダンスを開催し、400人もの参加者を集めた。ダンスの会長かと思うほど、大澤さんは年齢を感じさせない軽妙な踊りである。講演のあとのアトラクションで、軽快なステップを披露してみせたから、間違いない。
元気は、つねに背筋を伸ばすことから
「私の元気はどこから」というテーマの核心に入ると、つねに背筋を伸ばす、その意識と心構えが大切だと強調する。「素質は生まれながらのもの。人格は環境によって変化していくもの」と前置した大澤さんは、人間がよりよく変化するためには読む、書く、話すことが大切だという。
「読むことで豊かになる。話すことで機敏になる。書くことで確かになる」と説明する。それは大澤さんの信条にもつながっているようだ。「他人が喜んでくれることを積極的に行う。それが元気の秘訣」。80歳代の同窓会の幹事となると、だれもが逃げたがる。大澤さんは鳥羽旅行を企画して実行した。すると、仲間が喜んでくれた。
「次の幹事も、私は引き受けたの、喜んで。現地で、同級生たちの笑顔に会えるでしょ。楽しい会話もできるでしょ。だから、幹事はぜんぜん負担じゃないの」と積極的な生き方を披露する。大澤さんを講演に招いた主催者は、2000年1月に発足した『元気に百歳』クラブである。当クラブのメンバー資格は60歳以上(会員の推薦による)。代表幹事はチームリーダ中村誠(総務)、和田譲次(事業)、熊谷眞(出版)さんの三人が分担する。
長生きするのではなく、目的を持ってしっかり生きることが大切
当クラブの発起人のひとり鈴木将夫さんは、「百歳まで、単に長生きすることが目標じゃないんですよ」という。会員がみな「元気に百歳まで、目的を持って、しっかり生きることなんです」だといい、そこには明確な違いがあると強調する。春や秋の定例会、勉強会などでは「会員は体調や身体の話しをしない。年齢的にみると、そんな話題は暗くなるから」というルールがあるとおしえられた。
『元気が最高のボランティア』が活動の柱になっている。単なる標語でなく、各クラブ活動に反映されている。メンバーの経歴をみると商社、大手銀行、報道関係、広告会社、鉄鋼メーカー、医者、大学教授など多彩なOBが名を連ねる。現役時代の経験を生かしたメンバーが講師となり、あるいは生徒となり、健康、社会保険、税制、パソコンなどの勉強会を定期的に開いている。専門講師が会員だから、1人数百円で参加できる低コストの講座が開けるのだ。ほかにも旅行会、交流会などがある。
男性は定年のない切符を持つこと
団塊の世代の先陣がいよいよ60歳を超えるようになってきた。代表幹事の話しでは、新メンバーの受け入れ体制の強化から、クラブ活動をより充実させている最中だという。その一つとして、昨年10月には、書店販売も考慮に入れたクラブ誌「元気に百歳」を2200部発行した。書籍の巻頭では、日野原重明(聖路加国際病院理事長)さんの寄稿文を載せている。当クラブでは、さらに3月2日(午後1時〜4時)に日野原さんの講演会を鎌倉芸術館(JR大船駅東口より徒歩10分)で開催する。これも積極的なクラブ活動の一環である。
『元気に百歳』クラブの講師に招かれた、大澤さんは締めくくりに、「男性は定年のない切符を持ちなさい。それはどんな切符でもいい。15年くらいまえから、意識するとちょうど良い」という。逆算すれば、45歳になれば、百歳まで継続できる、生きがいを見つける必要がありそうだ。笑顔でたくましく生きてきた大澤さんだから、説得性があった。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一
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