今週のお役立ち情報
「見守りロボット」が子どもを守る=東京・世田谷
【PJ 2006年02月08日】−
声を聞いたり動く人を見つけると、話しかけてその人物を識別する「見守りロボット」を学校敷地内に設置し、子どもたちの安全に役立たせる実験が6日から3日間、東京都の世田谷区立花見堂小学校で行われている。実験の目的は、そのロボットに対して子どもたちが受けて入れてくれるか、どのような反応をするのか、学校教職員はロボットが学校敷地内に入ることに対して違和感などを抱かないかを調査するためのもので、結果は大成功と関係者は喜んでいる。
世田谷区立花見堂小学校の林香代子校長によると「見守りロボット」がやってくるという朝から、子どもたちは歓迎ムードで窓から外をちらちら覗いては、落ち着かない児童もいたというほど。ロボットが設置され下校時間になると、子どもたちは渡された自分の名前が登録されたICカードを手に、歓声を上げながらロボットの前に列を作って並んで待った。
ロボットは前に立った子どもの姿と声を認識すると「ICカードをぼくの手にかざしてください」と話しかけ、その子どもの名前を呼び「下校したことを先生に伝えておきます。気をつけて帰ってね」とやさしく語りかけてくれる。来訪者に対しては、認識を試みた後に「教職員に連絡していますので、お待ちください」と応対する。
今回実験を行っている日本女子大学人間社会学部・教育学科清永賢二教授によると、ロボットが学校にどのような形で受け入れられるかが一番の関心事だったという。ロボットに魅せられた子どもたちは、実験2日目も下校時間になると下校のチェックを行うために、われ先にとロボットのところに集まってきた。実験の評価を清永教授に尋ねると「120点です」と満面の笑みを浮かべている。
清永賢二教授は、研究を続けている安全システムを将来的に学校周辺と通学路まで広げ、40メートルごとにセンサーを設置し「見守りロボット」とリンクするという構想を練っている。子どもたちの下校時におけるトラッキング・システムを作り上げると同時に、子どもたちが助けを必要とするときは、センサーにICカードなどをかざすことでロボットはその信号を受信し、教職員、保護者、近隣の住民に知らせることが可能になるという。
監視カメラと「見守りロボット」が大きく違う点は、頭頂部についたカメラで360度、死角を作らずに監視できることと不審者を発見すると追いかけて声をかけることだ。犯罪者は姿を見られないように行動するため、ロボットに認識され、さらに、声をかけられることで犯行を断念させる効果があるという。現在ロボットは、8メートル、4メートル、1メートルの距離で対象物を認識し、今回の実験では、子どもたちや来訪者の映像と下校時間や応対時間がコンピューターに記録されたことを確かめた。
伸長100センチ、体重約30キロの「見守りロボット」は、人間と同じように首、肩、ひじが動き、話すときは相手の顔を探し、目を合わせて、身振りを交えてコミュニケーションを図る。その愛くるしさに子どもたちは夢中で「かわいい」「言葉がていねい」「名前を呼ぶときのアクセントがおもしろい」などと目をくりくりさせながら話してくれた。
子どもたちのなかには「一緒に踊りたい」「遊びたい」「うちに来てほしい」などのリクエストまで上がるほど。ロボットは低学年には「ちゃん」付けで、中学年以上は「さん」付けで名前を呼び、今後、さまざまな会話のバリエーションなども増やしていくことも検討される。清永賢二教授は「子どもたちの握手などにも対応できる頑丈なロボットが必要ですね」と目を細めていた。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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世田谷区立花見堂小学校の林香代子校長によると「見守りロボット」がやってくるという朝から、子どもたちは歓迎ムードで窓から外をちらちら覗いては、落ち着かない児童もいたというほど。ロボットが設置され下校時間になると、子どもたちは渡された自分の名前が登録されたICカードを手に、歓声を上げながらロボットの前に列を作って並んで待った。
ロボットは前に立った子どもの姿と声を認識すると「ICカードをぼくの手にかざしてください」と話しかけ、その子どもの名前を呼び「下校したことを先生に伝えておきます。気をつけて帰ってね」とやさしく語りかけてくれる。来訪者に対しては、認識を試みた後に「教職員に連絡していますので、お待ちください」と応対する。
今回実験を行っている日本女子大学人間社会学部・教育学科清永賢二教授によると、ロボットが学校にどのような形で受け入れられるかが一番の関心事だったという。ロボットに魅せられた子どもたちは、実験2日目も下校時間になると下校のチェックを行うために、われ先にとロボットのところに集まってきた。実験の評価を清永教授に尋ねると「120点です」と満面の笑みを浮かべている。
清永賢二教授は、研究を続けている安全システムを将来的に学校周辺と通学路まで広げ、40メートルごとにセンサーを設置し「見守りロボット」とリンクするという構想を練っている。子どもたちの下校時におけるトラッキング・システムを作り上げると同時に、子どもたちが助けを必要とするときは、センサーにICカードなどをかざすことでロボットはその信号を受信し、教職員、保護者、近隣の住民に知らせることが可能になるという。
監視カメラと「見守りロボット」が大きく違う点は、頭頂部についたカメラで360度、死角を作らずに監視できることと不審者を発見すると追いかけて声をかけることだ。犯罪者は姿を見られないように行動するため、ロボットに認識され、さらに、声をかけられることで犯行を断念させる効果があるという。現在ロボットは、8メートル、4メートル、1メートルの距離で対象物を認識し、今回の実験では、子どもたちや来訪者の映像と下校時間や応対時間がコンピューターに記録されたことを確かめた。
伸長100センチ、体重約30キロの「見守りロボット」は、人間と同じように首、肩、ひじが動き、話すときは相手の顔を探し、目を合わせて、身振りを交えてコミュニケーションを図る。その愛くるしさに子どもたちは夢中で「かわいい」「言葉がていねい」「名前を呼ぶときのアクセントがおもしろい」などと目をくりくりさせながら話してくれた。
子どもたちのなかには「一緒に踊りたい」「遊びたい」「うちに来てほしい」などのリクエストまで上がるほど。ロボットは低学年には「ちゃん」付けで、中学年以上は「さん」付けで名前を呼び、今後、さまざまな会話のバリエーションなども増やしていくことも検討される。清永賢二教授は「子どもたちの握手などにも対応できる頑丈なロボットが必要ですね」と目を細めていた。【了】
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パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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