間違いに気づいて「故意に逆走」少なくありません。絶対NG!

通り過ぎたら「次」まで走る!

 高速道路で、もしも目的のICを通り過ぎてしまったら。「そのまま走行し、次のICで本線を降りてください」と、NEXCO中日本は話します。それでは余計に料金がかかってしまうのでは、と思いきや、そうはならない救済措置がありました。間違えたぶんはカンベンしてもらえる「特別転回」という制度です。


目的のICを通り過ぎてしまっても、追加料金なしで戻れる措置が存在。写真はイメージ(2019年4月、乗りものニュース編集部撮影)。

 次のICの料金所では、ETC利用でも一般レーンに入り、係員に申し出れば、ETCカードを処理したうえ転回(Uターン)の方法を案内してくれるといいます。現金利用の場合も同様ですが、その際、通行券に「特別転回」のスタンプが捺されます。

「係員の指示に従い、本来降りるはずだったICまで戻っていただければ、乗り間違えたぶんの料金は徴収しません。目的のIC料金所では、ETC車も再び一般レーンで係員にお申し出ください」(NEXCO中日本)

 ただし、転回後に目的のICで降りなかった場合は、走行したすべての区間料金が合算されるというルールです。また、現地の構造上、このような転回などの措置に対応できない料金所もあるそうです。

 一方、首都高や阪神高速では、降り間違えた場合に料金を調整するといった措置は行っていません。首都高速道路によると、首都高では基本的に出口ごとの料金所が設けられていないため、対応が難しいといいます。

 ちなみに、高速道路を逆走してしまう事案は、こうしたICの降り間違いが発生要因のひとつといいます。あわてず、次のICまで走りましょう。

【写真】見たことある? 通行券の「特別転回」承認印


「特別転回」の承認印が捺された高速道路の通行券(2017年4月、乗りものニュース編集部撮影)。