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ネットの中のホリエモンの評価は?

2006年02月01日17時22分 / 提供:PJ

pj
ライブドアの堀江貴文・前社長(33)が東京拘置所に拘留されてから数日。日がたつにつれ、次々と明るみに出る情報に、テレビや新聞などの大手メディアは手のひらを返したように堀江批判を繰り返している。そういった一見、画一的ともとれる報道の中で、常に堀江のビジネスの中心にあり、彼が時代の寵児となるためのキーワードであったインターネットはいったい彼をどう捉えているのか。巨大掲示板や乱立するブログから、ネットの中の「ホリエモン」をさぐってみたい。
 
 2月1日現在、堀江氏と親交があるとされるひろゆき氏が運営するインターネット巨大掲示板「2ちゃんねる」で、キーワード「堀江貴文」で検索されるスレッドは約60件。これは堀江氏と同じIT企業経営者として知名度の高い「三木谷浩史」の33件と、「孫正義」の12件と比べると、堀江氏の露出度は約2倍以上になる。また堀江氏の愛称である「ホリエモン」で検索をすると、数は膨大に増え、約300件に上った。このことからも「2ちゃんねらー」のライブドア事件への関心度の高さがうかがえる。

 この乱立するスレッドの趣旨は大別すると二つある。一つは、堀江氏を擁護しマスコミや検察の是非を問うもの。他方は、ひたすら堀江氏をこき下ろし笑いのネタにするもの。内容は大手メディアが報じているような堀江氏の経営者としての資質に対する言及や、事件そのものの堀江氏の責任などに対する書き込みはあまりない。むしろ、メディアの情報を受け取る立場として、ライブドア事件全体に対して一言物申すといった書き込みが多い。

 ライブドア事件に詳しい大手マスコミの記者は「ライブドアは2ちゃんねる的風土から出てきた会社。その子供っぽさや、堀江氏の罵詈雑言は、2ちゃんねらー的な精神構造にある」と語る。だが、それを愛好する「2ちゃんねらー」の「ホリエモン」に対する視線は、メディアや権力への批判のため便宜上、彼を擁護することはあっても、決して好意的であるとはいえないのが現状のようだ。

 それに比べると、個人が開設するブログの意見は概ね好意的なものが多い。「2ちゃんねる」同様、ブログ内記事に限定して上記3人の名前を検索したところ、大手ブログサイトではいずれも「ホリエモン」に関する記事が他2人に比べ10倍以上書かれており、ここでも関心は非常に高い。加えて大手メディアに集中砲火を浴びている堀江氏個人に対して「がんばってください」「応援し続けます」などといったエールを送るブログが数多いことが特徴的である。「2ちゃんねる」とは違い、真面目な堀江擁護が繰り広げられていると言える。

 さらにブログに関して興味深いのは、堀江自身のブログ「堀江貴文日記」(社長日記という名称から変更された)において逮捕前日に本人によって投稿された記事へのコメント、トラックバックの多さである。一部削除されたもののコメント約8000件、トラックバック約400件は、ブログ記事一つに対するレスポンスとしては最大級。

 ここにトラックバックされている個人ブログは特に堀江支援の意見を持つものが多く、23日午後8時頃、トラックバック番号180あたりで堀江の逮捕が報道された後も勢いは衰えず、好意的なコメントつきトラックバックは増え続けた。2月1日現在、堀江のブログに対するコメントは閲覧投稿不可になっているがトラックバックはなお更新され続けている。
 
 ネット掲示板、ブログ双方ともに「ホリエモン」に対する関心は非常に高く、やはり彼がインターネット文化のヒーローであったことは確かなようだ。しかしその中にはメディアや権力に対する批判や疑問の反動として堀江氏擁護に回る意見が少なくなく、単純にネットが堀江の味方とするのは早計のようだ。

 一連のライブドアショックは堀江氏自身の是非を明らかにしただけではなく、市民と大手メディア、権力の間にある社会認識の隔たりを浮き彫りにしたともいえるのではないだろうか。【了】

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 大杉 友也

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