「NGTS-4b」のイメージ。 (c) University of Warwick/Mark Garlick

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 英ウォリック大学は5月29日、恒星近傍の領域「ネプチュニア砂漠」に海王星サイズの太陽系外惑星を発見したと発表した。この惑星「NGTS-4b」は、海王星より20%小さく、地球の約3倍の大きさで、地球から920光年離れてた場所に見つかった。研究者からは、「禁じられた惑星」と呼ばれている。

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■ネプチュニア砂漠

 ネプチュニア砂漠とは、恒星の近くの領域で、海王星サイズの惑星が見つからないと考えられてきた場所のこと。「ネプチュニア」という名前がついているが、太陽系でいうと水星軌道の内側に相当する。

 このエリアに惑星があったとしても、恒星からの強い放射熱で表面のガスが蒸発し、岩石の中心部しか残らない。したがって海王星のようなガスをまとった惑星は、存在することは出来ず、水星のような小さな岩石惑星しか存在し得ないと考えられていた。

■今回の観測

 「禁じられた惑星」NGTS-4bは、太陽系外惑星を探すために建設された観測施設「次世代トランジットサーベイ(NGTS)」を使って発見された。NGTS-4bが主星の前を横切った時の光の変化によって、その存在が明らかになった。

 この惑星は恒星のすぐ近くを公転周期3日で周回し、恒星から強い照射を受けるため、表面温度は摂氏1000度に上る。ネプチュニア砂漠にある惑星には固有の大気はないはずだが、NGTS-4bは大気を持っているようだ。

 理由としては2つ考えられる。

 ・この惑星が最近(100万年前の間)ネプチュニア砂漠に移動した。 ・元々大量のガスをまとっている惑星で、まだ大気が蒸発しきっていない。

 英ウォリック大学物理学科のリチャード・ウェスト氏は、「今回のようにネプチュニア砂漠でさらに海王星サイズの惑星が見つかるか、現在のデータを精査して検証したい」とコメントしている。