中国メディアは、日本が過去に侵略した国は中国や韓国だけにとどまらず、東南アジア諸国も含まれているというのに、なぜ東南アジアの人びとは中韓のように日本を恨まないのかと疑問を投げかけた。(イメージ写真提供:123RF)

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 日中関係は近年、小康状態にあるものの、中国国内では今なお歴史問題を理由に日本に対して否定的な感情を抱く人が少なからず存在する。また、これは韓国でも同様であり、日本は中国と韓国の双方と「微妙な関係」にあるのが現状と言えるだろう。

 中国メディアの快資訊はこのほど、日本が過去に侵略した国は中国や韓国だけにとどまらず、東南アジア諸国も含まれているというのに、なぜ東南アジアの人びとは中韓のように日本を恨まないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本が過去に侵略した中国や韓国だけではなく、日本による戦火は東南アジアのほぼ全域に及んだと主張する一方、日本は戦争が終わって数十年が経っても、いまだに過去の蛮行を認めようとしないと主張。それゆえ中国人も韓国人も日本の過去の行いを許していないのだと強調する一方、中国人にとって不可解なのは「東南アジアの人びとが日本の過去の蛮行に対して、ほとんどと言って良いほど反応を示していないこと」であり、まるで過去の日本の行いなどすっかり忘れてしまったかのようだと主張した。

 続けて、中韓が今なお歴史問題で日本と和解できない要因の1つは「中韓ともに独立意識の強い国民性」であり、東南アジアの人びとが日本を恨まない要因は「日本が欧米によって植民地化されていた東南アジアを解放した」からであると主張。ミャンマーやパキスタン、インド、バングラデシュは英国の植民地だったほか、インドネシアはオランダの植民地であったと強調、さらにベトナムやカンボジア、ラオスはフランスの植民地だったと伝え、「第2次世界大戦中の東南アジアにはほとんど独立国家はなかったのだ」と指摘した。

 それゆえ、日本が東南アジアに侵攻したことは、当時の東南アジアの人びとにとっては「植民地からの解放」を意味したと強調、実際に戦後には独立に成功したという点が中韓と東南アジア諸国の大きな違いであると伝え、これが東南アジアの人びとが日本を恨まない理由であると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)