イングランドのフットボールリーグ1(3部)決勝で生まれたオウンゴールが脚光を浴びている(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

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英3部プレーオフ決勝、大一番の開始5分にチャールトンがまさかの凡ミスから失点

 イングランドのフットボールリーグ1(3部)決勝で生まれたオウンゴールが脚光を浴びている。

 現地時間26日、2部昇格を懸けたプレーオフ決勝でチャールトンとサンダーランドが激突。開始早々に驚くべきゴールが生まれ、「GKは眠りに落ちた」「開始5分、史上最悪のオウンゴール」と反響を呼んでいる。

 勝てば2部昇格が決まる大一番で開始5分にスコアが動いた。チャールトンが自陣でゆっくりとパスをつなぎ、DFムハマドゥ=ナビ・サールは余裕をもってGKディロン・フィリップスへボールを戻した。相手は全くプレッシャーをかけていない状態のなか、守護神がトラップすると思われた次の瞬間、まさかのミスが生まれた。

 GKフィリップスが足を伸ばしてトラップの体勢を取る。ところがボールの勢いが予想以上に強かったのか、あるいは目測を誤ったのか、ボールはフィリップスの足の横を通過し、そのままネットを揺らした。

 思わぬ凡ミスに当事者2人だけでなく、チームメートや監督も茫然自失。開始5分で痛恨のゴールを献上したチャールトンだったが、前半35分に追いつくと、後半アディショナルタイム4分に劇的な逆転ゴールを奪って2-1と勝利。この結果、チャールトンが見事に2部昇格を果たした。

 海外メディアはチャールトンの昇格とともに、衝撃のオウンゴールにも注目。ツイッター上で驚きが広がり、米メディア「ESPNデポルテスラジオ」が「GKは眠りに落ちた」と伝えれば、米メディア「ムンドESPN」も「なんて恥だ」と記している。

 また衛星放送「FOXスポーツ」は、「完全な狂気」「プレーオフ1決勝の開始5分、チャールトンが史上最悪のオウンゴール」と言及。一方で英メディア「クエスト」は、「これは誰の落ち度――DFか、GKか?」と責任の所在を問うような一言を添えている。

 もっとも、そんな苦境を乗り越えて昇格を果たしたチャールトンを称えるように、「AP通信」では「チャールトンが信じられないオウンゴールを克服」という声も上がった。(Football ZONE web編集部)