メキシコの攻撃を牽引したのが、バルサも熱視線を送るライネス(左)だ。日本はこの天才ドリブラーを組織力で見事に封じ込んだ。(C)REUTERS/AFLO

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 メキシコ戦で快勝を収めたU-20日本代表のパフォーマンスを、FIFA(国際サッカー連盟)公式サイトも称えた。
 
 日曜日に行なわれたU-20ワールドカップ・グループリーグ第2節で、日本はメキシコ相手に3−0の勝利を飾り、戦績を1勝1分けとした。勝点4を積み上げ、決勝トーナメント進出をほぼ決定付けたのだ。
 
 21分に宮代大聖の左足ショットで先制。個の打開力に長けるメキシコの攻撃に対して組織的な守備で対峙し、ゲームの主導権を掌握した。後半に入っても日本の動きは鋭く、52分に田川亨介がCKからのヘッドでリードを広げると、77分には宮代がこの日2点目となるゴールを蹴り込んで3−0。鮮やかな試合運びで難敵を退けた。
 
 FIFA公式は「日本が大会初勝利で勢いづく」と銘打ち、速報記事でその出来を絶賛した。
 
「日本にとっては完勝と言っていい3−0だった。序盤からエル・トリ(メキシコ代表の愛称)にプレッシャーを掛け続け、エースであるディエゴ・ライネスやホセ・マシアスを大いにイラつかせた。攻めては素晴らしいパスワークで敵DFを翻弄。21分にミヤシロの左足が火を噴き、先制点を挙げる。その後は52分にタガワが追加点を決め、圧巻だったのは3点目だ。77分、ゴールキーパーのキックから流れるようにパスを繋いで最後はミヤシロが得点に結びつけた。美しい連動性を披露したのである。日本はこの勝利で、ノックアウトラウンド進出の可能性を大きく高めた」

 
 さらにFIFA公式はツイッターでも情報を発信。「今回の3−0勝利は、1997年6月20日以降のU-20ワールドカップにおいて、日本の最多得点差ゲームとなった。1997年のマレーシア大会で日本はグループリーグでコスタリカと対戦し、6−2の勝利を飾っている」と紹介した。柳沢敦や中村俊輔、宮本恒靖らが躍動して、ベスト8進出を果たした大会である。
 
 日本は水曜日のグループリーグ最終戦で、同日にエクアドルを1−0で下して2連勝のイタリアと対戦。勝利すれば1位突破、引き分けなら2位が確定する。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部