ルイス・ネリ【写真:Getty Images】

写真拡大

パヤノかウォーレンの元スーパー王者が対戦相手に浮上

 ボクシングのWBC世界ランク1位のルイス・ネリ(メキシコ)が7月20日に同4位フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦する可能性が急浮上している。パヤノは昨年ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)初戦で井上に70秒KO負けを喫した相手だが、米メディアでは「ネリの井上超えは不可能な状況」と分析している。米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」が報じている。

 ネリは元世界王者・山中慎介との2試合でドーピングと体重超過のスキャンダルを起こし、日本ボクシング界から永久追放された問題児。井上に敗れるまでKO負けのなかった強豪との対戦が浮上した。

 米メディアによると、ネリの次戦は6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)がキース・サーマン(米国)を迎えるWBA世界ウェルター級タイトルマッチの前座試合に決定。対戦相手にはパヤノかルーシー・ウォーレン(米国)という元WBAスーパー王者の2人が候補に挙がっているが、ネリにとってはパヤノこそ避けたい相手だという。

 記事では「パヤノはネリにとって失望の選択肢になる。昨年10月7日、横浜アリーナでナオヤ・イノウエによる1ラウンドKOパフォーマンスに挑戦し、凌駕することは不可能な立場だからだ」と伝えている。

 米放送局「FOXスポーツ」のペイ・パー・ビュー(PPV)での放送となる一戦。リング誌の年間最優秀KO勝利に輝いた、井上の衝撃の70秒KO劇に挑むことはネリにとって不可能だと記事では分析している。

 そして「才能溢れるサウスポー、ネリはイノウエより、もしかするとパワーに優れている、素晴らしいファイターだが、イノウエほどのスピードでパヤノを倒さなければ、何も手にできないだろう」とも続けている。難敵パヤノ戦が実現すれば、興味深い一戦となりそうだ。(THE ANSWER編集部)