台湾観光PR電車出発式の様子。右端は台湾観光協会の葉菊蘭会長

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(富山 24日 中央社)日本と台湾の観光交流の促進を目指す「日台観光サミットin富山」(23〜26日)が開かれるのに合わせ、富山市内では23日から、台湾の景勝地を紹介するラッピング電車の運行が始まった。同日テープカットに臨んだ台湾観光協会の葉菊蘭会長は、多くの日本人が台湾の自然やグルメなどについて知っているが、より深く認識してもらうためにもPRはとても大切と述べて成果に期待した。

ラッピング電車は、台湾桃園国際空港と富山空港を結ぶ航空便をPRする狙いがあり、富山地方鉄道の路面電車「サントラム」に、国立故宮博物院や九フンなど台湾各地の風景があしらわれた。9月末まで走行する。(フン=にんべんに分)

富山県の石井隆一知事は台北−富山間の直行便について、7年前の就航当初に週2便だった運航本数が昨年週4便に増便されたことや、昨年の年間利用者約5万3000人のうち約1万3800人が日本人旅行客だったことなどを紹介。富山と台湾の間には観光以外にもビジネスや技術、経済などの分野における交流があるとして、民間との連携で双方の交流人口がさらに拡大することに期待を示した。

葉氏は、日本からの訪台客数が台湾からの訪日客数を常に下回っていることに言及。日台観光サミットではこの不均衡是正を目指す話し合いが行われるとし、意見交換などを通じてさらなる交流拡大を目指したいと意気込みを示した。

同サミットは2008年から日本と台湾で交互に開催地を移して開かれており、今年で12回目。

(楊明珠、梁珮綺/編集:塚越西穂)