届け出を済ませ、パートナーの名前が載った国民身分証の配偶欄を見せる男性カップル

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(台北 24日 中央社)同性婚を認める特別法が24日から施行され、台湾各地の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)では同日、同性カップルの婚姻届の受け付けが始まった。台北市内の信義戸政事務所には同日朝早くから多くの希望者が詰め掛けた。

最初の1組となったのは、おそろいの淡いピンクのスーツに身を包んで午前8時過ぎに現れた男性カップル。報道陣に取り囲まれながらうれしそうに届け出用紙にサインした。

小説「橋の上の子ども」が日本でも翻訳出版されている作家、陳雪さんも姿を見せた。パートナーの女性とは2009年に挙式したが、これまで法的な保障はなかったと話す陳さん。婚姻届の提出は3分で済むが、ここまで来るのに10年かかったと振り返り、同性婚法制化をきっかけに、同性愛者を受け入れる社会になってほしいと願った。

このほか、イラストレーターの厭世姫さんとパートナーの劇作家の簡莉穎さん、7年前から事実婚状態を続けていた女性カップルなどが相次いで届け出を済ませた。

(呉欣紜/編集:塚越西穂)