コパ・アメリカの日本代表発表会見に臨む森保一監督(日本サッカー協会公式YouTubeチャンネルより)

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サッカーの「南米選手権(コパ・アメリカ)」に挑む日本代表(A代表)メンバー23人が2019年5月24日発表された。若い世代の選手も数多く選出されたが、1人の選手をめぐって東京五輪世代代表の大会との「日程被り」が懸念される事態となった。

ハンブルガーSV(ドイツ)のMF伊藤達哉(21)だ。U-22(22歳以下)代表で戦う「トゥーロン国際大会」出場メンバーである一方、今回コパ・アメリカのA代表にも選出。前者は決勝が6月15日、後者は初戦が6月17日(いずれも現地時間)に行われるため、スケジュールに心配の声があがった。

「伊藤達哉 鬼のように国際大会でるやんけ」

A代表と東京五輪代表を兼任する森保一監督は、若手とベテランの融合に積極的だ。コパ・アメリカのA代表にも、23日発表したキリンチャレンジ杯代表に続いて、GK川島永嗣(36)やFW岡崎慎司(33)らロシアW杯出場のベテランも呼び、「彼らの経験を若い選手に伝えてほしい」と期待。若手もMF久保建英(17)を筆頭に多数選出された。

だが、コパ・アメリカのメンバーについては伊藤達哉の名前も含まれており、一部で懸念の声があがっている。伊藤はすでにフランスで開催される「トゥーロン国際大会」を戦うU-22代表に選出。6月1日に初戦が行われ、もし勝ち進めば決勝戦は6月15日に開催される。

一方でコパ・アメリカはその2日後、6月17日にグループリーグ初戦が行われる。開催地はブラジル。クラブではすでに今季リーグ戦を終え、オフシーズンに入っているものの、トゥーロン国際を勝ち進んでコパ・アメリカにも出場すれば、大陸をまたいで2つの代表を「ハシゴ」することになる。連戦の疲労に加えて移動面での負担も大きい。

両大会の試合日自体が被るわけではないが、事実上の「ダブルブッキング」状態。ツイッターでは、

「伊藤達哉 鬼のように国際大会でるやんけ」
「トゥーロン、コパアメリカどっちも選ばれてるけどキツくないか」
「伊藤達哉トゥーロンとダブルブッキングになってるけどどうするんだ」
「伊藤達哉、代表ダブってるんか...」
「なかなかハードなオフシーズン過ごしそう......トゥーロンにも選ばれてコパ・アメリカにも選ばれてる」

との声があがっている。