熊本県と熊本県観光連盟、JRグループが大型観光キャンペーン「熊本デスティネーションキャンペーン」を開催。臨時列車「サロンカー明星号」や「DL&SL人吉リレー号(仮称)」、急行「阿蘇号」などを運転します。

「人吉号」「A列車」博多から出発

 熊本県と熊本県観光連盟、JRグループは2019年5月24日(金)、「熊本デスティネーションキャンペーン(熊本DC)」を今年7月1日(月)から9月30日(月)にかけて開催すると発表しました。


欧風客車のジョイフルトレイン「サロンカーなにわ」を使用した列車(画像:photolibrary)。

「デスティネーションキャンペーン(DC)」とは貨物を除くJR各社と、対象地域の地方自治体、観光事業者らが連携し、全国的に広告、宣伝を展開する大型観光キャンペーンのことです。熊本県での開催は8年ぶり、熊本県単独での開催は22年ぶり。「五感、ひびく、観動旅 もっと、もーっと!くまもっと。」をキャッチコピーに、同県内各地で様々なイベントや特別企画が展開されます。

「熊本DC」開催にあたり複数の団体専用臨時列車も運行されます。

 DC初日の7月1日(月)は、博多発人吉行き「DL&SL人吉リレー号(仮称)」を運転。熊本〜人吉間の「SL人吉号」が、この日は特別に博多駅から出発します。博多〜熊本間の牽引(けんいん)は、DE10形ディーゼル機関車です。同日は、博多発三角行きの「A列車で行こう」も運転されます。

関西〜熊本間の夜行列車が限定復活

 大阪〜熊本間では、14系欧風客車のジョイフルトレイン「サロンカーなにわ」7両編成を使い、「サロンカー明星号」の運転が予定されています。運転日と時刻は次のとおり。

・8月23日(金)
大阪16時18分→熊本翌11時17分着
・8月25日(日)
博多16時00分→大阪翌6時06分着

「明星」は1968(昭和43)年10月1日、それまで東京〜大阪間で運転されていた寝台急行の列車名を用いる形で、新大阪〜熊本間を結ぶ寝台特急として誕生。その後、増発や運転区間の延長などを重ね、最盛期には7往復が運転されていました。しかし、山陽新幹線の開業後は運行の縮小が続き、1986(昭和61)年11月に行われた国鉄最後の大規模なダイヤ改正で「明星」定期列車の運転は終了しています。

 熊本DCではこのほか、「JRKYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」の大分〜阿蘇間運転、12系客車6両を使った急行「阿蘇号」の広島〜博多・熊本間運転などが計画されています。

 なお、いずれも臨時列車は団体専用です。「みどりの窓口」などできっぷは発売されず、各旅行会社から旅行商品が発売されます。

【画像】熊本DCロゴ、くまモンも登場


【画像】熊本DCロゴ、くまモンも登場