ライン・スタニック(左)とリッチ・ヒル(右)【写真:Getty Images】

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レイズ―ドジャース、両軍先発の驚愕の1球に脚光

 米大リーグ、レイズ―ドジャース戦が22日(23日)行われたが、それぞれの先発投手の驚愕の1球が「エグい」と話題を呼んでいる。レイズのオープナー、ライン・スタニックが98.6マイル(約159キロ)の浮き上がるようなファストボールを披露すれば、ドジャースの左腕リッチ・ヒルは大きな落差のカーブで見逃し三振。MLBが動画つきで速報すると、ファンは度肝を抜かれている様子だ。

 どちらも凄い――。両者が持ち味を発揮した甲乙つけがたい1球だった。まず1回表、オープナーとしてマウンドに上がったのはレイズのスタニック。1死一、二塁で打席には絶好調の4割打者ベリンジャー。カウント2-2からの5球目だ。

 指にかかった1球はややナチュラルに外側に逃げながら、まるでホップするような軌道。98.6マイルにベリンジャーのバットは、ボールの下を通過した。捕手のダーノーが思わずミットからこぼしそうになるほど強烈な1球だった。

 ドジャースの左腕ヒルも負けてはいない。1回裏1死。ファムに対してのカウント2-2からの7球目。外角のボールゾーンから大きく落下しながら曲がり、外角ストライクゾーンぎりぎりに。74.9マイル(約121キロ)のカーブに打者は手が出ない。まるでカーショーのようなブレーキの利いたカーブで見逃し三振に仕留めてみせた。

対照的な両者のボールに米ファン喝采「エグい」「打てない」

 両者の投球を、MLBは公式インスタグラムで「炎or氷」と絵文字で表現し、動画を投稿。炎はスタニックの剛球を「炎」、ヒルのカーブを「氷」と対比させるようにして紹介すると、ファンも驚きを隠せない様子で反響のコメントを寄せている。

「ベリンジャーがバッターじゃないか」
「ベリがアウトに」
「“炎”のピッチングはエグい」
「ベリはだいぶ遅れているな」
「ヒルはリーグでも屈指のカーブを持っている」
「“氷”…えげつない」
「“氷”が彼を凍らせた」
「ヒルの投球は打てない」
「どっちも好き」

 このように両者の投球には多くの拍手が送られていた。結局、オープナーのスタニックは1回2/3を無失点と役割を全うし、ヒルも6回1失点と快投。両者一歩も譲らなかった。試合はレイズが7回に一挙7得点を挙げ、8-1で快勝している。(THE ANSWER編集部)