第72回カンヌ国際映画祭で写真撮影に応じる歌手エルトン・ジョン(左)と俳優タロン・エジャトン(2019年5月16日撮影)。(c)Alberto PIZZOLI / AFP

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【AFP=時事】英歌手エルトン・ジョン(Elton John)がこのほど、芸能ニュースサイト「バラエティ(Variety)」のインタビューに応じ、自身の半生を描いた映画『ロケットマン(Rocketman)』で見るのが最もつらかったのは、家族について描いた部分だったことを明かした。同作品は、フランス南部カンヌ(Cannes)で開催中の第72回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でプレミア上映された。

「ドラッグをやっていた場面はなんとか乗り切れる。実際にやっていたから。でも家族の話はつらい」と、ジョンは語っている。

 カンヌ映画祭でのプレミア上映ではスタンディングオベーションが起こり、『ロケットマン』に対する拍手が鳴りやまなかった。現在72歳の英国生まれの大スターが薬物とアルコール、そして自身のセクシュアリティーに苦しんだ半生を赤裸々に描いた同作品は批評家からも絶賛されている。

「(薬物やアルコールの)依存症になってしまったのは自分の生い立ちのせいもある」とジョンは言う。「不仲だった両親がわたしのために別れずにいてくれたことは本当にありがたいと思ってる…2人がどんな状態にあったかが分かってきて、それがどういうものであったにせよ、怒りや苦しみは感じない」

「でも、そのことで傷が残り、癒えるまでに長い時間がかかった。もしかしたら完全に癒えることはないのかもしれない」

 一人っ子だったジョンは6歳になるまで祖父母に育てられた。その後、両親の下で一緒に暮らし始めたが、両親はジョンが14歳のときに離婚した。

(大人になった)ジョンは、母親シーラ・フェアブラザー(Shelia Farebrother)さんが自身の人生に干渉してくるとして非難した。親子の8年に及ぶ不和はメディアにもたびたび報じられたが、その後和解している。シーラさんは2017年に92歳で死去した。

 映画は、ジョンの長年の曲づくりのパートナー、作詞家バーニー・トーピン(Bernie Taupin)氏との関係についても描いている。トーピン氏とのコンビで手掛けたジョンのアルバムは、1972年から1975年にかけて7枚連続で全米ナンバー1を記録した。

「素晴らしいのはバーニーとわたしの関係だ。これが映画の大事な要素になっている」とジョンは話す。そして、「わたしたちは50年以上も一緒にやってきた。これほど揺るぎのない関係は…わたしたちがいるこの業界では、かけがえのないものなんだ」と続けた。

【翻訳編集】AFPBB News