テレ朝退職後の19年4月。四谷の大通りでタクシー待ちをする業界人風の紳士と小川彩佳アナ

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テレ朝退職後の19年4月。四谷の大通りでタクシー待ちをする業界人風の紳士と小川彩佳アナ

「アナウンス室やスタッフの間では、『仕方ないよね』って感じなのですが、上層部はそう思っていないようですね。退社2か月後には他局で、しかも彼女が出演していた『報道ステーション』の、真裏の番組なんですから。移籍に関しては、かなり厳しい言葉も飛んでいたみたいですよ」 


そう話すのは、テレビ朝日の関係者。3月いっぱいでテレ朝を退社。6月よりTBS『NEWS23』でメインキャスターに就任するフリーアナウンサー・小川彩佳のことについてだ。

小川アナは18年9月に、7年半も出演していた『報ステ』を卒業。翌月からは系列のネット配信局『AbemaTV』でニュースチャンネルを担当していた。

「局側としては、ネットニュース番組『AbemaPrime』のキャスターに就任させたことに、“左遷した”という感覚はないでしょう。あれだけ報道色がついた女子アナだけに、バラエティーや音楽番組にいきなり起用するというのは、プロデューサー的には敬遠したい。とはいえ、まったく番組に出さないというのも、『報ステ』降板は話題になっていましたので、対外的にマズいと思ったのでしょう。となると、ネットニュースの番組しか用意できる椅子が無かったということでしょうね」(前出・テレビ朝日関係者) 

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彼女のブログには、楽しそうに『AbemaPrime』の様子が綴られている。だが、テレ朝の看板番組である『報ステ』から、ネット放送のニュース番組。この“落差”に、移籍を決断したとしても不思議ではない。

「小川アナが『報ステ』を卒業したあと、水面下で真っ先に声を掛けたのが、TBSでした。実は彼女はテレビ朝日のアナウンサースクールだけでなく、大学1年生の時からTBSのスクールにも通っていた。当時から実力は高く評価され、TBSも内定だったのですが、タッチの差でテレ朝に持っていかれてしまったんです」(TBS関係者) 

小川アナに接触を試みたのも、このラインだったという。大学時代から目をかけていた学生が、他局でエースに成長し、また戻ってきた。野球に例えるなら、ドラフト1位指名したものの、くじ引きで外し他球団に取られたが、エースに成長したところをFAで獲得したという感じだろうか。

しかも、日本テレビとフジテレビは、どちらかと言えば政権寄りのスタンスと見られている。『報ステ』では、政権に厳しい意見を述べていた小川アナにとって、「テレ朝以外ではTBS」という選択肢は、必然的な流れだったのかもしれない。

週のギャラが200万円とも報じられ、年間で1億円ほどの収入が見込まれる。局アナからフリーに転身したことで、10倍近い収入を手にするが、決して安心はできない。

 スマホを覗き込み姿さえ、様になる小川アナ。6月からはTBSでその笑顔が見られる

「現在『NEWS23』のキャスターを務める雨宮塔子アナは、元々はTBSの局アナだったにも関わらず、小川アナが来ることで、5月いっぱいという中途半端なタイミングで降板の予定です。また、13年からアンカーを務めた元毎日新聞記者の岸井成格さんは、安保法案を批判したことが騒動になり、3年で“スペシャルコメンテーター”という地位に追いやられた。つまり、TBSはフリーには至極、冷たいんです」(スポーツ紙記者) 

結果を残さなければ、当然、小川アナも容赦なく切られるだろう。だが、一部の上層部が「不義理だ」と感じているテレ朝に、戻ることは難しいはずだ。他の民放も、数字が獲れなかった女子アナにはシビアな対応になるだろう。

6月からの小川アナは、まさに「背水の陣」で臨むことになりそうだ―。

文:荒木田 範文(FRIDAYデジタル芸能デスク)

埼玉県さいたま市出身。夕刊紙、女性週刊誌を経て現職。テレビやラジオなどにも出演中

PHOTO:西原秀、高塚一郎