大企業も続々参加!イケてる次世代ビジネスリーダーたちと、サウナでつながる!
サウナブームと言われて数年、サウナは一過性のブームで終わらず、日常生活にサウナが定着している人が増加中。新しいスパ・サウナ施設も次々とオープンし、さらにファンが増えそうな予感です。サウナにハマった人の多くが、企業で働くサラリーマン。サウナを通じてビジネスシーンを盛り上げることができるのでは?と考えた人たちが、2019年4月22日(月)にスカイスパYOKOHAMAにて、『企業×サウナ』をテーマとしたイベントを開催しました。
あの有名人まで……大企業が続々集結!
サウナ業界のリーダーたちが登壇!
今回のイベントを主催したのは、日本航空、コクヨ、CRAZY、TABI LABO、ヤマハ発動機、EY Japan、ADKのそうそうたる7社。各企業のサウナを愛する社員たちが、サウナを通じたビジネスシーンの活性化を目指して、業種の壁を越えた連携を実現させたのです。
サウナでビジネスシーンを活性化しようというキックオフイベント
MCとして登場したのは、日本航空 WEB販売部の岡本昂之さんと、コクヨ 取締役室の川田直樹さん。岡本さんはサウナ―(サウナを愛する人)なだけでなく、踊るJAL社員としてニコニコ動画で得意のダンスを披露した経験があり、JALのPRを積極的に行なっている人物。そして川田さんは、コクヨ社内にいち早くサウナ部を創設し、日本で先んじてサウナとコワーキングスペースが融合したスペースをスカイスパYOKOHAMAに設計した人物でもあります。サウナ好きが高じて、フィンランド観光局公認のフィンランドサウナアンバサダーも務めているとか。そんなお二人の登場は、『企業×サウナ』の今後の盛り上がりを予感させます。
そうそうたる有名企業が参画しています。
『企業×サウナ』を考える学びのトーク
上手なお話ぶりで参加者を引き込むEY Japanの高須邦臣さん。
プロフェッショナルファーム・EY Japanで働く高須邦臣さんは、自社でサウナ&スパ部を率い、自らを「CSO(Chief Sauna Officer)」と名乗っています。
サウナについて発信をし続けている高須さん。
会社で人材育成や組織開発の仕事をしている高須さんは、もともとサウナ好き。SNSでサウナ情報を発信していたところ、社内で「実はサウナが好き」という反応があったこと、ちょうど社内の組織の風通しの悪さを感じていたことから、ミーティングなど業務内でのコミュニケーションとは別の、非日常コミュニケーションの手段として、サウナ部づくりを考えたそう。
会社で「サウナ部」を認めてもらうプロセス
設立して4年のサウナ&スパ部。
高須さんの務める会社では部活動の支援プログラムがあったものの、「サウナ&スパ部」を認めてもらうためにいくつかのアピールポイントを盛り込みました。
「血行が良くなり、首や肩のこりが改善」「自律神経が活発になり、心身のバランスが取れ、活力がわく」「深くリラックスすることで、自律神経が整い、効果的にストレス解消」といった、サウナの医学的効能はもちろんのこと。
サウナの効能は心身ともにいいことだらけ、とアピール。
社内の組織構造や年齢、立場を超えたコミュニケーションを取るきっかけとなることで、社内ネットワークの開発や、成長、ビジネスチャンスが生まれることなど、仕事に役立つ側面もアピ―ルしたそうです。
ビジネス面の向上を5つのキーワード(Revenue Growth,Recruting brand,Networking,Stress Free,High Performance)でアピール!
そうして無事に会社の認定した部活動として「サウナ&スパ部」をが認められた後は、部としてのしばりを緩くすること、ガチ勢だけではなくビギナーも参加しやすい雰囲気づくり、社内広報ツールを利用して部の価値を高めることを心がけて、運営をしているそう。「サウナ&スパ部」に参加しているメンバーが社内の各部のエース級の若手の方が多かったり、取材を受けたりすることで、社内の「サウナ&スパ部」の認知はますます向上。今では50名を超えるメンバーしているそうです。
発展する部活動のコツについても解説。
定期的に行なわれる「サウナ&スパ部」の活動では、サウナに入ったあとにサウナ施設に併設しているレストランスペースで宴会。メンバーからは「居酒屋でただ飲み会をするより、パフォーマンスがいい」と好評なんだとか。「サウナでは服だけでなく肩書も脱ぐ」をモットーとしている高須さんならではの、社内で本音で語り合える組織づくりの手段といても、「サウナ&スパ部」の存在は大活躍しているようです。
これはサウナイベントにおけるお話でしたが、組織づくりのマインドとしては、サウナ以外でも応用できる場がありそうです。健全で成長する組織の作り方としてもとても参考になりました!
各企業のサウナリーダーが登壇
それぞれの登壇者が自分なりのサウナとの付き合い方についてトーク。
後半のトークイベントでは、各企業でサウナを楽しむサウナリーダーたちが、社内やご自身でのサウナの楽しみ方、サウナ愛について語るトークセッションタイム。
ビジネスパーソンが商談や社内コミュニケーションを円滑にするためにゴルフを始める、という風潮は以前ほどではなくても、今でもまだまだ残っています。しかしゴルフは装備を揃える初期投資が必要だったり、プレイ代金も比較的お高め。そして練習しないとなかなか上手になりません。
でもサウナなら、いつでも誰でも、持病や体調の問題さえなければいつでも参加できるうえ、各企業の若きリーダーたちもサウナコミュニケーションに次々と参加中! 新しい人間関係を広げる場としても、サウナはますます発展していきそうです。
ビジネスをイメージするビル群とサウナに入る人が描かれた、可愛らしいロゴマーク。
会の最後に発表されたのは、サウナを通じた日本ビジネスシーンの活性化に貢献するための「サウナ部アライアンス」の発足。サウナでつながる企業同士の活発なネットワークにより、企業×サウナの未来像を描いていくというこの組織。これから、企業におけるサウナとの向き合い方について議論を深めていくということで、サウナ部のある各企業の参加も大募集中。あなたの会社にサウナ部がなかったら、自ら発足してみるのもありかも!?
取材・文/安念美和子