新大関・貴景勝がなるべく出勤しようと休場⇒再出場⇒再休場したら怒られたので、もはや「再出場一切禁止」しかないと思った件。
ならば再出場は全員禁止だ!
四日目の御嶽海との取組で右ひざを痛めた貴景勝は、右膝関節内側側副靱帯損傷で約3週間の加療を要すると診断を受け、翌五日目から休場となります。しかし、酸素カプセルなどで治療を行ない、本人としてはやれるのではないかという手応えもあって八日目から再出場を決めました。
ところが、痛めたひざの影響や4年ぶりに巻くというテーピングの違和感、怪我を考慮して稽古不十分という状況から出足は悪く、碧山の変化についていけずにバッタリと落ちてしまいます。師匠の説得もあって本人も「アカンな」と観念し、さらに右膝骨挫傷という新たな診断結果も加わったことで、無念の再休場となったのです。
↓碧山は「ドンと当たるのは気が引けるが、負けてやるわけにもいかない」という優しさの変化!
「これは休んだほうがええて」
「無理せんとき」
「たとえ来場所全休でも」
「その次に10勝したら大関復帰」
「それぐらいの気持ちでいかんと」
「怪我は一生や」
碧山はナイスガイやのぉ!
再休場ということで九日目に組まれていた貴景勝と栃ノ心の取組は流れ、栃ノ心は不戦勝となります。するとここに文句が飛んできました。再出場に「賛成でも反対でもない」というフワーッとした立場から「できれば客寄せパンダが最後まで頑張ってくれねぇかな」的な気配を漂わせていた尾車親方は「若気の至りでは片づけられない!」とやおらご立腹モードへと手の平返し。御嶽海は「大関とは…」と大関論を交えながらありがたいお言葉を送ってくれたのです。
↓絶対反対でもなかったのに、出てダメだった途端に猛説教を始めるやり口!
「吉と出るか凶と出るかばくちだな」と語っていた人が、「凶だな」となった途端に説教開始!
「凶だな」を待って説教すれば「無敵の絶対負けないマン」だ!
↓自身も再出場で勝ち越した経験のある御嶽海は「大関なんだから」と苦言!
「出るなら出る」
「出ないなら出ない」
「決めつけないと」
「出てみようかな、やれるかな」
「ってのは大関なので」
ひえええええ、ありがたいお言葉!
↓八角理事長からは「観客は不戦勝を見にきているわけではない」と、ごもっともなお言葉もいただきました!
ちなみに、阿武松審判部長は「休むと思っていなかったので携帯を見ていなかった」と、師匠の千賀ノ浦親方からの連絡をスルー!
だから「連絡はファックスで」と言っておろうが!
個人的には僕も再出場しないほうがよかったと思います。負け越しても1場所では地位が下がらず、仮に陥落しても復帰のチャンスがある大関という地位は、怪我をしたときに無理せず治療することが可能な立場。ひざという力士の生命線を痛めたわけですから、無理をするべきではなく、「無理ではない範囲」であっても万全の状態への回復を優先してよかった。これが優勝争いやら人生の正念場というならまだしも、取り立てて特別なタイミングでもなかったわけですから。
ただ、出られそうと思って再度出ること自体には何の非もありません。そして、そこで再度怪我をしたり、怪我が悪化したりすれば再休場するのは仕方ないことでしょう。ということは、「再休場」という事態を防ぐには「再出場」そのものを禁じるしかないのです。「インフルエンザで休場」⇒「回復して万全に」⇒「怪我で再休場」というパターンはあり得るわけでしょう。万全だからといって、再休場が絶対にナイなんてことは誰にも言えないのです。
そもそも、今回の苦言勢のみなさんがおっしゃるのは「ふたつも不戦勝を出しやがってコノヤロー」という興行としての理由なわけじゃないですか。もちろん不戦勝はよろしくありません。優勝争いの最中にそれに絡む力士が休場して不戦勝が生まれたときなどは、僕もひどくガッカリしますし憤ります。不戦勝はできれば見たくない。
ただ、不戦勝・不戦敗が生まれるのは「当日柔軟に取組を調整できない」相撲協会側の問題でしょう。本日の取組シートを印刷し直すのが間に合わないとか、考え直すのが面倒臭いとか、懸賞の扱いはどうなるんだとか、「前日の午前11時までに休場届を出してもらわないと対応が効かないんだよ(※最悪午後2時くらいまでは頑張るが)」というシステム側の問題によるもの。
これを「前日中に言えば対応可能」という形に仕組みをアップデートすれば、場所中の突然の怪我による不戦勝・不戦敗という問題は避けられるのです。「いやいや、そんなん面倒やん」「徹夜で働けとでも?」「AIとかITとかはワシらはわからんぞ」などと変化を拒み、紙とペンでやっているから間に合わないのでしょう。そうした前時代的なやり方自体を責めてくれるな、ということであるならば「再休場」についても「そういうこともあるよな」とニッコリ受け止めるべきでしょう。思うようにいかないことがあるのは、お互い様なのですから。
どうしても「再休場」やら「不戦勝・不戦敗」を避けたいというならば、「再出場」そのものを禁ずるほかありません。多くの競技で、棄権した選手はその大会から除かれるのは当たり前のことです。一回でも休場したら再出場はさせないことにすれば、お互いに面倒は減りますし、怪我を悪化させるリスクも減らせます。相撲協会なんてのは自分たちだけで自分たちのルールを決められるのですから、決めようと思えば今すぐにだって決められるはず。「再出場一切禁止」を即決して、力士を守り、不戦勝・不戦敗の続出を防ぐ仕組みを早急に導入してもらいたいものですね!
↓毎場所何かしら謝罪している感じの千賀ノ浦親方、謝罪が板についてきました!
不戦敗を2個出したら謝罪なら、全休したら猛謝罪のはずなのに、それはナイという業界の不思議!
「さすが江戸時代の連中…」と僕は慄きました。大相撲五月場所、大関・貴景勝(貴乃花/景子/勝氏)の二度目の休場にあたり、角界から飛び出す苦言の数々は、まさに前時代的なもの。「シフトの組み直しが面倒」理論で休みを制限される、繁忙期の理不尽バイトのようでした。
四日目の御嶽海との取組で右ひざを痛めた貴景勝は、右膝関節内側側副靱帯損傷で約3週間の加療を要すると診断を受け、翌五日目から休場となります。しかし、酸素カプセルなどで治療を行ない、本人としてはやれるのではないかという手応えもあって八日目から再出場を決めました。
↓碧山は「ドンと当たるのは気が引けるが、負けてやるわけにもいかない」という優しさの変化!
「な?」
「無理やろ?」「これは休んだほうがええて」
「無理せんとき」
「たとえ来場所全休でも」
「その次に10勝したら大関復帰」
「それぐらいの気持ちでいかんと」
「怪我は一生や」
碧山はナイスガイやのぉ!
勝負への誠実さと相手へのいたわりを両立させてみせた!
再休場ということで九日目に組まれていた貴景勝と栃ノ心の取組は流れ、栃ノ心は不戦勝となります。するとここに文句が飛んできました。再出場に「賛成でも反対でもない」というフワーッとした立場から「できれば客寄せパンダが最後まで頑張ってくれねぇかな」的な気配を漂わせていた尾車親方は「若気の至りでは片づけられない!」とやおらご立腹モードへと手の平返し。御嶽海は「大関とは…」と大関論を交えながらありがたいお言葉を送ってくれたのです。
↓絶対反対でもなかったのに、出てダメだった途端に猛説教を始めるやり口!
【尾車親方の目】貴景勝「若気の至り」では片づけられない : スポーツ報知 #sumo #大相撲 #貴景勝 #スポーツ報知 https://t.co/i4OVCGcYpR
- スポーツ報知 相撲取材班 (@hochi_sumo) 2019年5月20日
「吉と出るか凶と出るかばくちだな」と語っていた人が、「凶だな」となった途端に説教開始!
「凶だな」を待って説教すれば「無敵の絶対負けないマン」だ!
↓自身も再出場で勝ち越した経験のある御嶽海は「大関なんだから」と苦言!
御嶽海6勝「出ないなら出ない」貴景勝再休場に苦言 #御嶽海 #貴景勝 #sumo https://t.co/vUQYg7uGkA
- 日刊スポーツ (@nikkansports) 2019年5月20日
「出るなら出る」
「出ないなら出ない」
「決めつけないと」
「出てみようかな、やれるかな」
「ってのは大関なので」
ひえええええ、ありがたいお言葉!
早く大関になって場所の責任を背負ってくれ!
「観客全部が俺を待っている、逆に言えば俺さえいればみんな満足」という立場になって、ほかの力士を休ませてあげてください!
↓八角理事長からは「観客は不戦勝を見にきているわけではない」と、ごもっともなお言葉もいただきました!
貴景勝の再休場に八角理事長「申し訳ない」観客は「不戦勝を見に来ているわけではない」 https://t.co/0fq57NtUJE
- スポニチ記者ツイート スポーツ (@sponichisports) 2019年5月20日
ちなみに、阿武松審判部長は「休むと思っていなかったので携帯を見ていなかった」と、師匠の千賀ノ浦親方からの連絡をスルー!
だから「連絡はファックスで」と言っておろうが!
ファックスなら勝手に紙がブイーンとあふれて目立つのに!
個人的には僕も再出場しないほうがよかったと思います。負け越しても1場所では地位が下がらず、仮に陥落しても復帰のチャンスがある大関という地位は、怪我をしたときに無理せず治療することが可能な立場。ひざという力士の生命線を痛めたわけですから、無理をするべきではなく、「無理ではない範囲」であっても万全の状態への回復を優先してよかった。これが優勝争いやら人生の正念場というならまだしも、取り立てて特別なタイミングでもなかったわけですから。
ただ、出られそうと思って再度出ること自体には何の非もありません。そして、そこで再度怪我をしたり、怪我が悪化したりすれば再休場するのは仕方ないことでしょう。ということは、「再休場」という事態を防ぐには「再出場」そのものを禁じるしかないのです。「インフルエンザで休場」⇒「回復して万全に」⇒「怪我で再休場」というパターンはあり得るわけでしょう。万全だからといって、再休場が絶対にナイなんてことは誰にも言えないのです。
そもそも、今回の苦言勢のみなさんがおっしゃるのは「ふたつも不戦勝を出しやがってコノヤロー」という興行としての理由なわけじゃないですか。もちろん不戦勝はよろしくありません。優勝争いの最中にそれに絡む力士が休場して不戦勝が生まれたときなどは、僕もひどくガッカリしますし憤ります。不戦勝はできれば見たくない。
ただ、不戦勝・不戦敗が生まれるのは「当日柔軟に取組を調整できない」相撲協会側の問題でしょう。本日の取組シートを印刷し直すのが間に合わないとか、考え直すのが面倒臭いとか、懸賞の扱いはどうなるんだとか、「前日の午前11時までに休場届を出してもらわないと対応が効かないんだよ(※最悪午後2時くらいまでは頑張るが)」というシステム側の問題によるもの。
これを「前日中に言えば対応可能」という形に仕組みをアップデートすれば、場所中の突然の怪我による不戦勝・不戦敗という問題は避けられるのです。「いやいや、そんなん面倒やん」「徹夜で働けとでも?」「AIとかITとかはワシらはわからんぞ」などと変化を拒み、紙とペンでやっているから間に合わないのでしょう。そうした前時代的なやり方自体を責めてくれるな、ということであるならば「再休場」についても「そういうこともあるよな」とニッコリ受け止めるべきでしょう。思うようにいかないことがあるのは、お互い様なのですから。
どうしても「再休場」やら「不戦勝・不戦敗」を避けたいというならば、「再出場」そのものを禁ずるほかありません。多くの競技で、棄権した選手はその大会から除かれるのは当たり前のことです。一回でも休場したら再出場はさせないことにすれば、お互いに面倒は減りますし、怪我を悪化させるリスクも減らせます。相撲協会なんてのは自分たちだけで自分たちのルールを決められるのですから、決めようと思えば今すぐにだって決められるはず。「再出場一切禁止」を即決して、力士を守り、不戦勝・不戦敗の続出を防ぐ仕組みを早急に導入してもらいたいものですね!
↓毎場所何かしら謝罪している感じの千賀ノ浦親方、謝罪が板についてきました!
貴景勝が再び休場 右膝内側側副靱帯損傷、右膝骨挫傷/夏場所 https://t.co/C9PL0ozoVo
- サンスポコム (@SANSPOCOM) 2019年5月20日
不戦敗を2個出したら謝罪なら、全休したら猛謝罪のはずなのに、それはナイという業界の不思議!
働かせたいんだか、休ませたいんだか!
「出られると思って出て、ダメだった」を責め出したら、誰も出られない!
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