おすすめできない副業(4) 「FX」

　副業初心者にはおすすめできない副業を紹介している本シリーズ。今回は身近に聞くことも多いであろう「FX」を取り上げたい。比較的メジャーになっている印象だが「副業として実施したい」という人にはあまりおすすめできない。

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■そもそもFXとは？

　FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、異なる通貨を売買して、その差額で儲けを出すというものだ。よく朝のニュースで「1ドル=110.00円」などを見かけるが、この通貨の価値（レート）は常に変動しており、そのレートが変動する動きを利用して利益を出す。株などとは違って短期的な変動で投資ができ、また景気に左右されず利益が出せる投資のため、常時儲けるチャンスがある。

■儲かる反面デメリットも大きい

　FXは投資である以上、リスクも存在する。また他の投資に比べても、損失リスクが大きくなりやすいという特徴がある。その原因が「レバレッジ」という仕組みだ。

　「レバレッジ」とは、担保とする手元の資金よりも、何倍も多い金額の外貨を取引できる仕組みだ。通常の投資であれば、20万円しか資金が無ければ20万円分の取引しかできないが、レバレッジを使えば、その10倍の200万円の取引を行うことも可能なのだ。

　しかしレバレッジを利用すると、利益が大きくなる分、その逆で損失も同じく大きくなることには注意が必要だ。無茶をしすぎて大きな損失を抱えてしまう人が多く、気をつけなければならない。

■副業として行うからこそ向かないという理由も

　FXに慣れてくると相場の動きの予測なども少しずつできるようになり、確実ではないものの、自らの勝ちパターンなどを見つけることも可能だ。しかしそれには、十分な経験とそのための資金が必要になる。

　また副業で行う人は、常に取引ができるわけではなく、朝の時間帯や昼休憩、夜の時間のみにしか行えない。そうなると自分の勝ちパターンが訪れたときに取引を行えない、ということが多くなってしまう。すると取引を行わない期間が増えてしまい、あまり稼ぐことのできない副業となってしまう。FXで稼いでいくためには、十分な資金と時間が想像以上に必要になってくるのだ。