新たにIBF王座を獲得して2団体王者となった井上尚弥(左)とノニト・ドネア【写真:Getty Images】

写真拡大

ザワーランド氏が英メディアの取材に応答、決勝開催地候補に日本とLAを挙げる

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)を259秒KOで下し、新たにIBF王座を獲得して2団体王者となったWBA世界王者・井上尚弥(大橋)。決勝では5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)と戦うが、その舞台についてWBSSのプロモーターは「日本は強力な選択肢」と注目発言。米ロサンゼルスとともに今大会2度目の日本開催の可能性を明かしている。

 昨年10月、横浜アリーナで元WBAスーパー王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)をわずか70秒で仕留め、全世界にその名を知らしめた井上。欧州初上陸となったグラスゴーでは無敗王者だったロドリゲスを259秒で粉砕し、更なるインパクトを残した。「フィリピンの閃光」と呼ばれるドネアとリング上でフェイスオフを披露するなど、頂上決戦に早くも期待が高まっている。

 そんな中、WBSSのプロモーターを務めるニッセ・ザワーランド氏は英ボクシング専門メディア「セカンズ・アウト」公式YouTubeに登場。アジアの名手同士決勝の舞台について明かしている。「日本が強力な選択肢であることは間違いない」とザワーランド氏は語った。日本を有力候補の一つに挙げながら、他の候補地の存在についても言及した。

 同氏は「ドネアはロサンゼルスにフォロワーがいる。日本の人々も住んでいる。(井上ファンは)みんな旅行好きみたいだし、今夜、激しく盛り上がっていましたよね」とし、ボクシングのビッグマッチが行われるロサンゼルスも候補地として紹介。準決勝の舞台で100人以上の応援団が駆けつけ、大きな「ナオヤコール」を送っていた日本人ファンの熱心さにも触れていた。

 ザワーランド氏は「それでも、日本は理に適った選択肢ですが、様子を見てみましょう」と慎重ぶりも崩さなかった。日本では大会を盛り上がる設備を入れ、ショーアップに対応できる会場が必要となる。果たして、井上はどこでファイナルの舞台に立つのか。いずれにしてもファン垂涎のメガマッチになりそうだ。(THE ANSWER編集部)