彗星のように現れた新人女優シン・イェウンの目覚しい成長【インタビュー】

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彗星のように登場した新人女優シン・イェウンの成長が目覚しい。

シン・イェウンは昨年、ウェブドラマ『A-TEEN』を通じてデビュー。ヒロイン「ト・ハナ」を演じ、10代視聴者から絶大な支持を得た。その後、化粧品や洋服などさまざまな広告に出演し、“次世代CMクイーン”に急浮上した。

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ドラマ『サイコメトリーあいつ』(tvN)はシン・イェウンの2作品目であり、デビュー8カ月で手にした主演作でもある。劇中シン・イェウンは見習い警察ユン・ジェイン役を演じ、相手の秘密を読み取るサイコメトリー能力を持ったイ・アン(演者ジニョン)とお互いの傷を克服し、成長する熱演を見せた。

2作品目でテレビドラマの主演に抜擢されたことは、新人女優シン・イェウンにとってこの上ない幸運だが、だからこそ頑張らなければならないというプレッシャーも大きかったはずだ。

しかしシン・イェウンは「プレッシャーがまったくなかったわけではないが、大部分を占めていたわけではない。やり遂げなければならないし、これからもっと熱心に学ばなければならないという考えのほうが大きかった」とし、新人らしい演技への情熱を見せ、今後の活躍を期待させた。

初の主演作であるだけに、多くの努力を傾けた。3回のオーディションを経て作品に合流することになったシン・イェウンは、「緊張しすぎて台本読みでも震えて、どうすればいいかわからなかった。でも作品をやりたいという気持ちが本当に切実だった」と話した。

だからだろうか。彼女は作品のために、運転免許を取得した。「ドラマには運転するシーンがあった。撮影中で時間がなかったので、できるだけ早く取らなければならなかった」と言い、「実技は満点だった」と笑ってみせた。

(写真提供=JYPエンターテインメント)シン・イェウン

最も記憶に残るシーンとしては、父親と関連するシーンを挙げた。彼女は「演じたジェインは表面上は完璧な人に見えるが、父のせいで生じたトラウマを持つ人物だ。だからか作品を撮影しながら、父との関係について考えるようになった」と話した。

最終話(第16話)まで呼吸を合わせたGOT7ジニョンに対しては、「最初はぎこちなかった。2人とも顔を避けて、話もしなかった。でも作品が始まり、イ・アンとジェインのシーンをしながら、たくさん親しくなった。演技するときにリラックスして臨めるように助けてくれ、良いパートナーになった」と伝えた。

ロマンス演技において、相手役のジニョンが多くファンを持つアイドルグループのメンバーであることは負担になるのだろうか。これに対してシン・イェウンは「ジニョン先輩が有名なGOT7のメンバーとして人気も高く心配もしたが、むしろファンの方々がジニョン先輩を好むように『サイコメトリーあいつ』を楽しんでくれて、私たちに“キャンディカップル”という愛称まで作ってくれた」と語った。

シン・イェウンは自分の演技に100点満点中50点を付けた。「できなかったことも難しかったことも多かったが、今まさに知っていく段階で、これからもっとうまくできるという期待もあるので、50点を付けたい」と話す。

今後演じてみたいキャラクターについては「できるときまで制服を着たい」と笑い、「青春物、学園物は今しかできないので、機会がある限りやってみたい。そして、もっと成長して演技経験を積んだときに専門職の演技をしてみたい」と伝えた。

“10代たちのチョン・ジニョン”?

シン・イェウンといえば『A-TEEN』は外せない。

“怪物新人”シン・イェウンを発見した作品だからだ。10代の間での人気を実感するかという問いに、「10代の視聴者は愛情表現を積極的にしてくださった。年齢差がそれほどないのに、とてもかわいい」と言って、ファンへの愛情を表わした。

“10代たちのチョン・ジヒョン”というニックネームについて尋ねると、シン・イェウンは恥ずかしそうに「鼻の点だけ似ている」と笑った。同時に今後つけられたいニックネームについては、「今でも十分に過分だ。始めたばかりの新人であり、成長する段階なので。“今後が期待される女優”というニックネームでありたい」と述べた。

『A-TEEN』でト・ハナのトレードマークだったショートカットで、“ショートカット病の誘発者”との愛称も得たシン・イェウンは、「髪を伸ばしたいとも思うが、そのままの流れで差し置いている」と明かした。

『サイコメトリーあいつ』で演じたユン・ジェインと、『A-TEEN』で演じたト・ハナのどちらが本人に似ているかと尋ねると、「ジェインのほうが似ているようだ」と答えた。シン・イェウンは「ジェインは人前でとても堂々とした人なのに、一方で見掛け倒しのところもある明るいキャラクターだ。そのような部分が似ている」と付け加えた。

(写真提供=JYPエンターテインメント)シン・イェウン

シン・イェウンは自分のロールモデルとして、女優キム・ヘジャを挙げた。

先に行われた百想芸術大賞で大賞に輝いたキム・ヘジャは、「後悔だけがいっぱいの過去と不安だけの未来のため、今を台無しにしないで。今日を生きていきなさい。まぶしく。あなたにはその資格があります」という、ドラマ『眩しくて』のエンディングナレーションで受賞の感想を述べ、多くの俳優たちに感銘を残した。

それはシン・イェウンの胸にも届いた。「この瞬間に起こっている数多くのことに大切さを感じる、先生のような女優にならなければと感じた。そんな素敵な女優になりたい」。

デビューと同時に急浮上した新人だが、演技の哲学はしっかりしていた。女優という職業を「ずっと悩むことができる職業」と言うシン・イェウンは、「よくわからない演技をやり遂げたとき大きな幸福を感じる。また、自分の影響で幸せを得ることができるというファンの言葉に、胸いっぱいの感謝を感じることができるということが俳優の魅力のようだ。これからも多くの人に感動を与え、生活に癒しを与える人になりたい」と話した。

最後に、自分自身を褒める一言を求めると、しばらくためらった彼女は、「16話まで良い気持ちで終えたことを褒めたい」と言って、はにかむ笑顔を浮かべた。