身近な人が亡くなった時、まず手配が必要になるのはお葬式です。両親が健在な堅実女子の皆さんは、まだ遠い将来の話だと考えていませんか?もちろん、できれば身近な人の死は想像したくないし、縁起でもないことです。でも40代男女になると、お葬式の手配をした経験がある人は15.2%。まだ少数ですが、これが50代になると31.2%と倍増し、60代になると50.8%と2人に1人が経験することに。40代以上で考えると、およそ3人に1人はお葬式の手配を経験しているのです。

お葬式手配の8割以上は両親のもの

今回ご紹介するのは、株式会社終活ねっとが行なった「お葬式」に関する実態調査。年代によるお葬式の手配経験割合は先ほどご紹介した通りですが、その際に「直近でどなたのお葬式を手配しましたか?」という質問も行なっています。回答は以下の通りです。

両親のお葬式手配はある意味仕方がないこと。かなり少数ですが「ご自身」という生前予約をしている人もいました。

圧倒的に多いのはやはり両親。男女の平均寿命を比較すると女性のほうが長生きする傾向にありますが、こちらでも「母親」(32%)より「父親」(46.6%)が多い傾向にあります。ちなみに2017年に発表された日本人の平均寿命は、女性が87.26歳、男性が81.09歳。これだけ見ると「まだまだ先だ」と感じる人もいるかもしれませんが、先ほどご紹介したように40代でも10人に1人以上はお葬式の手配経験がある現実があります。どちらにせよ親が亡くなる将来は必ず訪れるのです。

一般葬でも家族葬でも、葬儀費用にそれほど差はなし

お葬式の手配でもうひとつ、気になるのは予算の問題ではないでしょうか?一口に葬儀といってもいろいろな形式があり、それぞれ予算も違います。同調査によると、一般的なのは様々な立場の人を呼ぶ「一般葬」で、約5割がこちらを選ぶそうです。続いて多い順に親族や特に親しい人だけを呼ぶ「家族葬」、お通夜を簡略化または行なわない「簡略葬」、火葬のみを行なう「直葬」となっています。

では、それぞれの費用はどのくらいかかるのでしょうか?調査結果は次の通りとなりました。

葬儀費用で一番多いのは「100〜150万」。いつ何が起こってもいいよう、これくらいの貯金は必要です。

一般葬の場合、一般的なのが100万円から200万円。意外なことに、家族葬でも相場にそれほど大きな違いはないことが分かります。一方で一気にリーズナブルになるのが簡略葬と直葬。特に直葬は9割以上が50万以下となっています。

お葬式は花や棺の素材などのチョイスなど、ちょっとしたことで値段が大きく異なります。

死ぬための葬儀費用を生前用意している人ばかりではなく、いざ手配しようにもお金がないこともあるかもしれません。まだ簡略葬や直葬は一般的ではありませんが、費用の問題が発生したときはこういう方法もあることは、頭の片隅に入れておいたほうがいいかもしれません。

【調査概要】
調査主体:合同会社DMM.com
調査方法:インターネットによる調査(調査委託先:株式会社マクロミル)
有効回答数:全体調査10,000名、そのうちお葬式手配経験者への調査618名
調査期間:2019年4月12日〜4月16日
調査対象:全体調査(全国/20代以上の男女)、お葬式手配経験者への調査(全国/40代以上の男女)