台湾立法院は17日、行政院が提出した同性婚を認める法案を賛成多数で可決しました。18歳以上の同性カップルは、法律が施行される24日から結婚登録ができるようになります。同性婚の合法化が実現するのはアジアで初めてです。

 法案第4条は「当事者2人は政府機関で結婚登録ができる」と規定。第20条は、同性カップルがどちらか一方の産んだ子どもを育てている場合、民法に準じた扱いを受けるとしています。

 採決は法案の条文一つずつについて行われました。与党・民進党議員だけでなく、新興左派政党「時代力量」や国民党の一部若手議員も第4条などに賛成しました。

 台湾メディアによると、立法院周辺には激しい雨の中、同性婚を支持する若者ら4万人が集まりました。第4条が可決された瞬間、歓声が上がり、「私たちは結婚する」とうれし泣きする人もいました。

 同性婚合法化の運動を進めてきた「台湾伴侶権益推動連盟」は声明で「歴史の新たなページをめくった」と歓迎しました。

 台湾では2017年5月24日、憲法解釈を行う司法院大法官会議が、同性婚を認めていない民法を「違憲」と判断。2年以内に法整備をするよう求めました。

 LGBT(性的少数者)団体などは民法改正による同性婚の合法化を求めましたが、同性婚に反対する保守派の抵抗などで議論が停滞。昨年11月、同性婚反対派が提案した住民投票が実施され、「民法改正ではなく特別法を制定し、同性カップルの共同生活の権利を認める」とした案件が賛成多数で可決しました。台湾政府は今年2月、同性婚を認める特別法案を提出しました。(小林拓也)