マスターズとは別人だった(C)ロイター・USA TODAY Sports

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【全米プロゴルフ選手権】2日目

ケプカ連覇へ独走態勢 ルール改正を追い風に2位に7打差

 今大会の主役が予選で消えた。

 初日に2オーバー、51位と出遅れたタイガー・ウッズ(43)はこの日も大苦戦。前半は2バーディー、2ボギーで後半に入るも、10番から痛恨の3連続ボギー。13番は3打目を2・5メートルにつけてひとつ返したが、続く14番はピン手前約20メートルから3パットボギー。再びスコアを落とし、残る4ホールはパー。通算5オーバー、83位タイ。4月のマスターズに次いでメジャー連覇が期待されたが予選敗退となった。

 大会前日のウッズは予定していた練習ラウンドを取りやめた。「少し気分が悪かった」と体調不良だったことを明かし、「もう、よくなった」と語っていたが、精彩を欠いた2日間のプレーを見る限り、11年ぶりのメジャー優勝を遂げたマスターズのような勇ましい姿ではなかった。

 不振の原因は体調面だけだったのか。

 昨年12月、ウッズが経営する米フロリダ州ジュピターの高級レストランの男性従業員(当時24歳)が飲酒運転による事故で死亡した。その件でウッズは遺族から訴えられたことが大会直前の13日に判明。複数の米メディアによれば、ウッズとレストランの支配人であるウッズの恋人は、男性従業員がアルコール依存症と知りながら、勤務後に店で酒を飲ませ泥酔状態で車を運転して帰宅させた。遺族は、ウッズと支配人の恋人は監督義務を怠ったと主張している。

 14日の会見でウッズはこの件について、「私たちはとても悲しんでいる。あれはひどい夜で、ひどい結末だった。悲しい出来事だ」と語っていたが、レストラン側は、従業員に酒を飲ませたことを隠蔽しようとした疑いもあるという。

 かつてはウッズもアルコール依存症と同じような病気といわれているセックス依存症の治療を受けていた。患者の気持ちを知っているだけに報道が事実なら罪は重い。

 マスターズの完全復活劇で世界中を沸かせたヒーローも今大会はゴルフに集中できる状態ではなかったのかもしれない。