米中央情報局(CIA)の紋章(2016年4月13日撮影、資料写真)。(c)SAUL LOEB / AFP

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【AFP=時事】米国の裁判所は17日、中国に米国の機密情報を売り渡していたとして、元中央情報局(CIA)職員に禁錮20年の有罪判決を言い渡した。米国の情報機関で中国の内通者が逮捕・起訴される例が相次ぎ、「憂慮すべき傾向」が続いている。

 禁錮20年を言い渡されたのは、ケビン・マロリー(Kevin Mallory)被告。2017年3月から4月にかけて中国・上海を訪れた際、中国情報機関の工作員に米国の「防衛情報」を2万5000ドル(約275万円)で売り渡したとされる。マロリー被告は2017年5月5日、中国の工作員に「そちらの目的は情報収集、私の目的は対価だ」と述べたという。

 標準中国語を流ちょうに操るマロリー被告は、米陸軍や国務省外交保安局の特別捜査官を経て、CIAの覆面捜査官になった。

 米国では、高度の機密情報アクセス権を付与された当局者が、中国情報機関と許可なく取引した罪で逮捕・起訴される例が相次いでおり、ジョン・デマーズ(John Demers)司法次官補(国家安全保障担当)はマロリー被告の事件に関して、「米国の元情報機関職員が中国に狙われ、国家と仲間を裏切る憂慮すべき傾向の一例」だと述べている。

 同じく、中国のためにスパイ活動を行った罪で起訴された元CIA工作員のジェリー・チャン・シン・リー(Jerry Chun Shing Lee)被告(54)は、場合によって終身刑を言い渡される可能性がある。

【翻訳編集】AFPBB News