プラグは締め過ぎても緩すぎても大惨事に……

 メンテナンスを自分でやるのは愛車がどんな状態なのかが自らわかって愛着も湧くし、費用の節約にもなる。最近のクルマは手が出せないとはいえ、やれることはあるし、少々前のクルマならさらに手をかけてやれるところは多い。

 ぜひ、やってみて欲しい……と言いたいところだが、思わぬトラブルになることも。勉強代と考えればいいと思いつつも、当事者としては泣くに泣けないものもあったりするので、くれぐれも注意して作業してほしい。もちろん自己責任だ。今回はいくつかの事例を紹介しよう。

1)オイルの入れ過ぎ

 セルフメンテの筆頭格といえば、オイル交換。工具さえあればそれほど難しくないのだが、問題は量の見極め。ディプスティックの先に付いているアッパーとロワーの線の間にあればいいのだが、そもそも油面自体がわかりにくい。どんどん入れてもラインが見えないと思いきや、上すぎてスティックの先が全部オイルに浸かっていたなんていうことも。逆の少なすぎるのもあるが、こちらは気がつきやすい。

2)プラグの締め過ぎ、締めなさすぎ

 プラグの点検も定番のひとつ。最近のプラグはメンテナンスフリーで点検すら必要ないが、外して焼け具合を見てみるとやった感が味わえるのも事実。だが、点検してみて戻すところでトラブルが発生しがち。どれぐらい締めればいいのかがわかりにくいのだ。強く締めるとプラグ取り付けのネジ山がつぶれる(実際、つぶれやすい)し、緩いと圧縮や排気ガスが漏れてくる。さらに外れてプラグが飛ぶことも。

 新品への交換であれば箱に書いてあるのでわかりやすいが、点検だと失敗しやすい。正しくは軽く締めていって回らなくなったところから、再使用の場合は強めに1/8から1/12回転ぐらいさらに締めるのが正解だ(プラグの種類などによって異なることもあるので要確認)。

ナットの締め方を失敗すると走行中にホイールが脱落!

3)プラグコードの断線

 現在は各プラグに点火ユニットが付く、ダイレクトイグニッションが主流だが、プラグコードもまだまだ現役だ。プラグを点検する際にはプラグコードを抜かないとダメ。なにも気にしないで手で強く引っ張ると抜けるが、中の線まで切れてしまうことがある。ソケット部分を引っ張るのが正解で、コードは触らないこと。

4)ホイールナットの締め過ぎ

 ホイールナットを締めるときは10kg-mぐらいと覚えている方も多いのではないだろうか。実際、10kg-mが指定のクルマは多かったし、現在でも問題はない。ただ、軽自動車では8〜10kg-mと少なめだし、SUVなどの大型になると10〜12kg-mという場合が多い。

 そもそも10kg-mを感覚で締められるわけもなく、心配のあまり締め過ぎることもある。そうなると、スタッドボルトの破断などが発生するし、走行中にホイールが外れることもありうる。最近はトルクレンチが安く手に入るので、最終の締めには使うようにしたい。カチッと音がすれば規定トルクで締めたことになり、なんとなくプロっぽい感じもしてくるものだ。

5)電装系のショート

 メンテというより装着になるが、配線のミスでショートが発生することがある。実際に車両火災は1日あたり3件ぐらい起きているというが、配線ミスも出荷理由の上位に入っている。プラスとマイナスの間違いだけでなく、配線被膜の損傷によるショートなども。ヒューズを入れる意識が薄いのも拍車をかけているのだろう。配線追加にはヒューズが必要という意識が大切だ。