千葉・九十九里浜沿岸の白子町の水田で、植えたばかりの苗がなくなっている。ジャンボタニシに苗が食い尽くされてしまったのだ。ジャンボタニシは南米原産で在来のタニシ比べて2倍の大きさがあり、1981年に和歌山県と長崎県が食料用に輸入した。その後、食べなくなり、捨てられたものが水田で大繁殖してしまったのだ。

千葉県農林総合研究センター病害虫防除課の栗原大二課長は、「とくに今年は平年の5倍というスピードで増えており、過去10年で一番ひどい状況」と話す。異常繁殖の原因は昨年(2018年)から続く暖冬と関係があるという。ジャンボタニシは寒さに弱く、冬になると死滅してしまうが、暖冬で多くが生き残り、増え続けているらしい。

1回に200個以上の卵産み付け10日で孵化

気象予報士の天達武史「タニシにとっては絶好の日よりが今後も続きそうです。気象庁の1か月予報では、気温は全国的に高く、梅雨入り前にもかかわらず、関東以西では30度以上という日がありそうです」

ジャンボタニシは枯れた稲などに200個以上のピンク色の卵を産み付け、10日ほどでふ化する。タマゴは神経性の毒があり素手で触ると危険という。まことに厄介だ。

駆除できないのか。山形大学の佐藤智准教授は「卵は水につけることでふ化する力が落ちますが、成育したのは薬剤で防除するしかありません」という。