生真面目なこの局の企業ものドラマ。真山仁原作。エリート銀行員から独立して左前の企業を再生させる手伝いをする企業再生家になった芝野健夫(玉木宏)が、町工場マジテックの再生を支援する話。発明家の先代が死に、今は娘の藤村浅子(貫地谷しほり)が社長のマジテックには、アメリカ帰りのロボット技術者・久万田五郎(福士誠治)や古いタイプの技術屋・桶本修(國村準)らがいる。
アメリカのハゲタカファンド、ホライズン・キャピタル・ジャパンの女ボスのナオミ・トクナガ(真矢ミキ)は下町信用金庫の支店長・村尾浩一(眞島秀和)を使ってマジテックを乗っ取ろうと画策している。技術は一流だが借金まみれの小企業が四苦八苦する様を、わりに細かく描き説得力があるが、この5回に関しては、芝野はまるで傍観者みたいに突っ立ってるだけに見えた(これは演出の責任)。久万田が浅子に結婚を迫る場面でも何を考えているのかわからん。
貫地谷しほりは相変わらず発声が悪いが、彼女の品のなさは中小企業の跡取り娘らしい苦労が顔に出ていて適役かもしれない。ビジネスドラマ5弾目にして初主演の玉木宏は、元エリートという雰囲気がよく出ている。テレ東が警察ものや探偵もので勝負しても負けると達観してか、テレ朝の後追いなどせず、ドラマまでビジネスものに限定している方針は利巧である。次回は「直接対決」と宣伝にあったから、いよいよ芝野が矢面に立ってハゲタカの女ボスとやりあうのか。チャーンチャンバラバラ、それは大いに楽しみである。(放送2019年5月13日22時〜)

(黄蘭)