ナプキンによるかぶれやタンポンのトラブル…生理期の不快感を少しでもなくすために

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 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

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 月経の時に使う衛生用品としては、使い捨てのナプキンやタンポンが一般的であると思われます。最近は、布ナプキンも少しずつひろまってきたようですが、まだまだ使用している人は少数派のようです。また、月経カップ(スクーンカップ)も、時々ネットで取り上げられるようになってきていますが、実際に使っているという人を見かけたことはないかもしれません。

 大多数の人が使っている使い捨てナプキンは、実は、肌にとってはあまり優しくありません。化学繊維でできているので、種類によっては肌に合わないという人もいますし、元々細菌を多数含んでいる月経血を肌に密着させてしまうことになるので、外陰部のかぶれの原因にもなります。

 月経期の後半から月経後にかけて外陰部に痒みやひりひり感が出やすい場合は、まずはナプキンの種類を変えたり、ナプキン交換のタイミングを早めにしたり、月経期の後半はタンポンを活用してナプキンの使用期間を短くする、といった工夫をしてみるとよいでしょう。それでも痒みやかぶれが出やすい場合は、布ナプキンに変更してみるのもおすすめです。

 布ナプキンは洗うのが少し面倒であったり、激しく動くとずれてしまったりといった、使い勝手の面では不便な点がありますが、天然素材のものを選べば肌への刺激は非常に少なくて済みますし、洗って繰り返し使えるという点では環境にも非常に優しいものなのです。

 タンポンは、正しく使えばナプキンよりも外陰部の肌への刺激は少なくて済みます。非常に細いサイズのものや、アプリケーターでスムーズに挿入しやすくなっているものもあるため、性行為の経験がなくても安全に使用することができます。

 ただ、たまに、タンポンを取り出すための糸まで膣内に入って自分では取れなくなってしまったり、タンポンを入れていることを忘れて入れっぱなしにしてしまうといったトラブルがあります。タンポンを数日入れっぱなしにしてしまうと、水っぽい血液混じりのおりものが出たり、おりものの臭いが独特の悪臭に変わったりします。この場合、細菌性膣炎の状態になっていることがほとんどで、タンポンを取り出すだけではなく、膣内の炎症を抑える治療が必要になります。

 毎月繰り返すことだからこそ、月経期の外陰部や膣の負担を軽くする工夫は、月経にともなう生活の質の低下を防ぐために非常に重要です。自分で色々試してみても改善しない場合は、一度婦人科で相談してみるとよいでしょう。

All Aboutガイド・清水なほみ

NPO法人女性医療ネットワーク理事・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。病院に行きづらいという患者さんの悩みを、現役医師の知識を活かしてサポートしている。