中国へのインターン案内、台湾大など削除  大陸委「学内での統一工作防止」

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(台北 16日 中央社)台湾の難関大、台湾大学と政治大学が中国へのインターンシップ参加の募集案内をサイトから削除したことが15日、一部メディアで報じられた。台湾の対中政策を所管する大陸委員会が教育部(教育省)に案内の削除を求める書面を両校に送るよう要請したとされる。同委員会は同日夜、所管機関は中国の統一工作が学内で進むことを防止するべきとの立場を示した。

インターンは、中国の非政府組織「中国科学技術協会」が香港、マカオ、台湾の学生を対象に、中国の経済や文化に対する理解促進などのために2002年から実施しているプロジェクト。毎年、夏休み期間に学生たちを北京や南京に呼び、インターンを行う。

同委員会はこの日、報道について文書で説明。中国が最近、さまざまなルートで宣伝活動を行っていることや、台湾の学校内で統一工作に関する情報を掲示していると言及し、担当機関は注意を払い、対処する必要があるとの姿勢を示した。また、今回のプロジェクトは教育部の担当で、同委員会へは事後報告だったと指摘。台湾の学校と中国の関連機関が協力関係にあったかどうかは同部が判断するとした。

両岸(台湾と中国)間の交流の在り方を定めた「両岸人民関係条例」では、台湾の法人や団体は所管機関の許可なしに、中国の党務や軍事、行政、政治的機関などといかなる協力もしてはならないと定めている。

潘文忠教育部長(教育相)は、政府は両岸の青少年交流に対し、開放的な態度を取ってきたとしつつ、台湾大や政治大が公表した案内には、中国共産党中央宣伝部が発行する「光明日報」などの機関へのインターンも含まれていたと指摘。同条例に抵触するとして、学校側に知らせたと説明した。

(繆宗翰/編集:楊千慧)